第42回バーチャル座談会【東京オリンピックに付いて語る】その1
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第42回バーチャル座談会【東京オリンピックに付いて語る】その1を公開します。5年前に東京大会開催が決定した時と比べ開会日を10日後に控えた現在もこれと云った盛り上がりもなく皆さんも白けた状態でコメントも少なく果して開催されるのかどうかとの疑問も残る中でのさえないバーチャル座談会ですが、その2以後は、少しは盛り上がるのでしょうか?写真は、カリフォルニアの村松さんが送って呉れた写真を使わせて貰います。 |
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和田:第42回バーチャル座談会【東京オリンピックに付いて語る】を始めたいと思います。
愈々7月東京オリンピックの月に入りました。後20日程で開会式を迎えますが、まだまだ延期、中止、観客を入れる入れないと色々問題がありますが、一応開催と云う前提でバーチャル座談会を始めたいと思います。これまで2004年のアテネ大会、2008年の北京大会、2012年のロンドン大会、2016年のリオ大会、2018年のピョンチャン冬季大会を取り上げ皆さんと語り合って来ましたが、コロナ禍、1年延期の東京オリンピックに付いて賛否両論、コロナ禍の中開催されるオリンピックに付きご意見を寄せて頂き残して置こうと思います。発言者が分かるように最初か最後に必ずお名前を明記して下さい。宜しくお願いします。
丸木で~す 未だに楽屋裏で、なんやごちゃごちゃ言うてて、開催都市の知事が入院雲隠れ。皇紀二千六百年開催予定の東京オリンピック同様、大会も雲隠れか。そやけど、やると決まったのなら大日本帝国の面子にかけても、竣工なった大スタジアムに内外の大観衆を迎え入れ、大声援により一億クラスターになっても、やり遂げ内閣総辞職、医療崩壊、人口減少に甘んじましょう。既に各国選手団が通関入国してますが、検疫の甘さが気になります。いかなる入国者と言えども2週間の隔離は必要なのに、何の検査もなく地上交通機関で合宿地に送り込み運転手や通訳が感染してるのでは先が思いやられます。まぁ、やるとこまでやると言うのが、オリンピック夏冬両大会に出場した超人の組織委員長の真骨頂でしょうから、お手並み拝見と行きまひょか。テニスの大坂選手の出場するオリンピックですから、東京大会やめて大阪大会にすれば、案外うまく行くと思いますが、どないでっしゃろ
和田:トップバーターは、矢張り丸木さんですね。最後のピヨンチャン冬季オリンピックには、麻生さん、前田さんが参加しておられ大変懐かしいです。丸木さんには、何時もトップバーターとしてバーチャル座談会が続く限りお願いしたいですね。何時もながら丸木さんのご発言は、壮大です。1億クラスターになってもやり遂げるべきだとのご宣託、何とか歴史に残るオリンピックをやり遂げたいですね。私が生まれた年のオリンピックが中止、64年のオリンピックは、増刷版の重い肩に食い込む新聞配達、2020年の東京オリンピックは、延期。中止にはなって貰いたくないですね。皆さんのオリンピックに掛ける思いは、如何なものでしょうか?お便りをお待ちします。
丸木で~す 麻生さん、前田さん、伊豆山さん懐かしいですね、いずれにも殊更お世話になりました。コロナ禍が一年では収まらないと前組織委員長の森さんがオリンピックの2年延期を決めておられたのを、前首相の安倍さんが1年延期にされたのが今回のゴタゴタの原因です。日本はともかく、他の国ではコロナ禍は益々酷くなってます。森さんが首相時代に、ブルネイからの帰路に記者団から帰国したら真っ先に何をされたいかと訊かれ、生ビールを飲みたいと言われた正直な方です。僕も回教の禁酒国に出張すると生ビールを飲みたいといつも感じてました。
村松:東京オリンピック、パラリンピック 日本のオリンピック委員会は正式に開催を決定している、決行するのは当たり前である、中止をいまだに言明しているのは左翼勢力であり、何故政府は堂々と世界に向かって如何なる事態発生に関わらず開催すると明言できないのが残念である。アメリカは開催を支持し協力すると大統領府は声明を出しています。私の見解は ”日本人の持つ武士道精神、大和民族にかけて開催は当たり前”と言いたい。
最近の日本国政府、議会、経済界の同行は本当に愛国精神があるのかと疑わしい、特に世界の先進諸国がこぞって中国共産党に対して人権問題での反論決議案を出している中で、日本国の態度表明が曖昧である点である、確かに経済面で日中貿易による恩恵を受けてきたことは確かではあるが、反面多くの企業の莫大なる投資と高度な技術を中国へ提供したことで、現在の中国共産党に経済成長の恩恵を与えてしまった、中国国民がが経済成長によって豊かになり民主主義・自由主義国家の仲間入りを果たしてくれると思った西側諸国は、大きな間違いを起こす結果となった事に今やっと気付いた。
日本国民の大半は未だこの事態に気付いていない、日本国領の尖閣諸島を中国領と断言し領海水域内への度重なる侵入を繰り返す、日本国内の土地の回収を薦め中国国民を移住させるという静かな領土侵入を測っている、これを容認してきた政府や議会内の親中派やコミンテルン活動家の影響を受ける多くの左翼勢力によって、日本国の存続を心配するのは海外在住の日本人・日系人である、やがて中国共産党は強力な世界最大軍事国家となり、国内の人権や経済の全てを共産党独裁の統制下に置く、既に香港・ウイグル・チベット・南モンゴルは統制下に降り、次は台湾となり尖閣諸島から沖縄へと向かう、中国共産党をこのままの状況に置けば、5年後10年後は世界地図は中国共産党とその傘下に降った国家で真っ赤になる、今こそ民主自由主義国家が目覚め如何に中国共産党が恐ろしいかを理解し、一丸となって中国共産党を叩かねば本当に手遅れとなる。
今夏の東京リンピックの開催を中国共産党は賛同している、これは次の北京冬季オリンピックの開催に各国が参加してくれることを願っての策略である、願わくば今回の東京オリンピックに中国の参加を日本政府・日本IOCは拒否して欲しいと願っている。然し乍ら世界のIOCの幹部がどれだけ中国共産党から”金と女”にトラップされてしまっているか、IOCの中国寄りの態度で理解できる、日本の親中派の大半は中国共産党の”トラップ”に乗せられているか計り知れない、年寄り程かかりやすい、中国100周年記念に祝辞を送った二階自民党幹事長、小沢一郎、河野洋平、そしてその子分達、創価学会の池田会長と公明党山口党首、立憲の枝野議員達を見れば判断できる、日本国民は目を覚まして欲しいと願うばかりである。
東京オリンピック開催の問題はCOVID-19であるという、然し乍ら私は下記の統計から判断しても日本での開催は議論に当たらない:
@ Covid-19の世界の統計で最も大事な条件は100万人あたりの死亡者数である:
危険国順位:1-Peru/ 5,764, 2-Hungary/ 3,118, 3-Bosnia/2,965, 4-Croatia/2,825, 5-Gibraltar/2,791, 6- Bulgaria/2,680, 7-Sao Marino/2,648, 8-Macedonia/2,638, 9-Montenegro/2,568, 10-Brasil/2,430 となっている。
A 日本統計:感染者- 801,721/ 死亡者- 14,778/ 百万人当死亡者- 117
米国統計:感染者- 34,562,735/ 死亡者- 620,676/ 百万人当死亡者- 1,864
伯国統計:感染者- 18,622,304/ 死亡者- 520,189/ 百万人当死亡者- 2,430
B この統計から察するに日本での開催は何ら問題視する事はない、はっきりと政府はこの事実を世界に向かって堂々と発信するべきである。
村さんーUSA
和田:カリフォルニアの村さん! コメント有難う。開催決行するのは当たり前である。中止はあり得ないとの事。これで安心しました。100万人当たりの死亡者数、参考になります。ブラジルは、2430人で世界第10位ですか。これ以上増えて貰いたくないですね。添付の写真をその1に使用させて貰う事にしました。有難う!また適当な写真があれば送って下さい。
松栄:みなさん こんばんわ。オリンピックがそろそろ、という段階に来たようですね。スポーツ競技で盛り上がる前に、やる、やらない、で盛り上がってしまって、国民総ドッチラケ、という感じがします。
4年前だったか、開催が決まった折の東京の盛り上がりを考えたら、なぜこんなにシラケる必要があるのかなー、と思ってしまいます。
新型コロナ・・・なのでしょうけれど、・・・やると決めたらだまればよさそうですが ・・・
導入には題が出ていないので、クリックしたら初めて「不正検査」という題が出ました。
長年の不正が習慣ついてしまった、・・・らどうするのか。難しい問題ですね。
和田: 松栄さん バーチャル座談会開催時期にあった関連記事は、バーチャル座談会でも収録させて頂きます。と云うことで松栄さんの不正検査関連コメントも収録しますので宜しく。。。
丸木で~す 僕の出身母体の東芝はじめ日立に次ぎ三菱電機までこの有り様。日本の電機業界も地に落ちた感がします。高品質の日本製品を求めて日本にやってくる中国人の爆買いが収まるかも。PCやスマホも含め世界中の電気製品が韓国製になってるのも不思議ではなくなりました。関西の御三家も三洋は中国企業に、シャープは台湾企業に吸収合併され、パナソニックも盤石とは言えない現状で、超ハイテクのインド企業がテコ入れするとかの噂が出てます。
杉井:松栄さん 2017年以降日本メーカーの検査不正が増えており、日本製品の信頼度を失わさせる由々しき問題です。
日産、スバル、スズキなどの排ガス、燃費データ改ざんやIHIの航空エンジン、東芝、神戸製鋼、宇部興産、三菱マテリアル、日立化成などで検査不正が起きています。リコール車は1,000万台を超えています。世代も変わり日本の優秀な技術者のプライドや技能が落ちてしまったのでしょうか。
丸木で~す 日本で初めてオリンピックが開催された頃には、オリンピック音頭が街中に響き渡りお祭り気分でした。今月には開会式があると言うのに、日本ではコロナ禍や土石流で盛り上がらない事夥しいですね。津波の跡かたずけすら終わってないのに、この様な呪われたオリンピックは、やる方も見る方も気合が入らず、オリンピック音頭が聞こえないうちに終わってしまうのではないでしょうか。
松栄:丸木さーん みなさん おはようございます。相変わらずこちらは冷え込んでいます。
オリンピックの事ですが、開催するのであれば盛り上げてゆきたい、と思うのですが。。
ご意見に逆らうようで、すいません。
出場できる選手には、恐らく生涯一回しか巡り合えない大会だろうと思います。
ロシア・オリンピックでもロス・オリンピックでもボイコットする大国があって、出られなかった国の出場予定のアスリートは、泣いた だろう、と思います。
ブラジルのように、自分さえ病気貰わなければ何も文句言わない文化、に徹すればあまり気にならないのではないでしょうか。
自分が病気貰っても、社会問題化しなければそれで時間は過ぎてゆく、気がします。
このコロナも、過ぎてしまえば、勘違いの時間と言う感じにあるように思えるのは、私の独善解釈ですか・・・
そんなこと思うのですが・・・
丸木で~す 五輪、1都3県の無観客決定 福島や宮城などは有観客に: 日本経済新聞
こりゃおかしい。やると決まったのなら国家の威信にかけても内外の大観衆の観戦による平和の祭典を挙行すべきです。それが出来ないのなら、今からでも遅くないから、綺麗さっぱり中止するのが安全です。五千人入れても一万人入れても大差なく感染者の発生は避けられません。競技場で酒類販売禁止とか飲み屋やバーやナイトクラブで酒を売れない国がどこにありますか、日本の政治家は気狂いでしょうか?他の国では毎日何万人の感染者が増えても、レストランの時短はなくテークアウトとデリバリーのみの営業許可されてるのに、日本で初めて店内営業を禁止せずに時短やってますね。むしろ店内営業厳禁で時長すればっ感染防止になるのではないかと存じます。店内営業せず客の接触がなければ感染はあり得ません、為念。
和田:丸木さん まだ5者会議とかの承認が必要だそうですが、東京と関東周辺の会場は。無観客との事、オリンピックを遣る甲斐がないですね。遣る限り観客を入れて遣って欲しいですね。駄目なら辞めても良いのではないですか?格好が悪いですが。。。皆さんのご意見は?
杉井:和田さん 菅首相の安泰のためには何としても感染拡大を防いでオリパラを開催する以外に選択肢が無かった訳です。オリパラの開催を中止しても、開催して感染拡大しても責任を追及されて辞任に追い込まれるのは必定だからです。野球などは最大観客数を収容人員の半分に制限して開催しており、別に感染拡大問題は起きていません。無観客ゲームでは選手もやり甲斐が無いでしょうから好成績も期待出来ないでしょう。
松栄:和田さん みなさん 日本も大変ですね、どうしてもオリンピックを阻止しようという反日志向者が引き下がらないようで、おかしなことをやりそうですね。
先ほど、10日に行う予定の、マラカナン球場でのアメリカズカップ決勝試合の責任問題説明がグローブ・ニュースにでましたので、添付させて頂きます。
これが、死亡者53万人を超える被害者を出しているブラジルの考え方だろうと思います。ご参考に・・・
リオデジャネイロ市役所は、アメリカズカップ決勝戦をマラカナン球場収容観客数の10%を許可して観戦可を
出した。
リオデジャネイロ市役所は、10日に行われるアメリカズカップ決勝戦ブラジル対アルゼンチンの試合の行われるマラカナン球場での試合を、スタジアム収容観客の10%を入れて試合を許可したと発表した。この決定は、9日の市の広報で正式発表される。
南米サッカー連盟の関係者は、責任をもって、入場希望者の試合開始48時間以内の検査で陽性反応者チェックして入場を禁止すると言う措置をとる。
松栄:丸木さーん 船頭多くした、とうとう舟が山に登ってしまった感じですね。開いた口がふさがりません、ポッカ―ン、ですわ。結局、世界の放映権料が欲しくなったのでしょうか。少しでも赤字解消せねばならないから・・・かもしれません。
全部開放して、死者が大勢出たら俺が腹を切る、くらいのつもりで、ガムシャラにやって国中の顰蹙を買ってでも
観客総動員でやる事が、正解・・・(-_-;) だろうと思います。何のためのオリンピックか???
世界に顰蹙を買って、結局アメリカさんに謀殺された田中角栄サン(中国との独断専行での国交回復)の度胸がなければ今の世界は乗り切れないと思うのですが・・・ そんな政治家は出てこないのでしょうかね???
五十嵐:丸木さん、松栄さん、皆さん 「コロナが怖い、集団感染の責任を取りたくない、桑原、くわばら」
日本の政治家はどうしてこう意気地なしで、知恵なしなのだろうか。ついに、観客の入場禁止。その前までは、「いや、観客1万人までなら大丈夫だろう」だった。しばらくして、「いや、それでも危ない。もう、無観客だ。声援での盛り上がりや熱気もない雰囲気での選手たちには張り合いがないだろうが、仕方がない」。
私はどうして、選手・監督、観客の両方全員をワクチン2回目接種者に限り、マスク使用(保菌・拡散阻止のため)にして、観戦自由にする知恵がなかったのだろう、と残念です。
松栄:丸木さーん みなさん よう分りませんが、今ブラジルで開催されているコッパアメリカ(アメリカズカップ)で、ブラジルは決勝まで行ったそうです。!?!?
ここまで蔓延して、亡くなられた方も今日で53万人を突破した国ですが、少々の事では、ビクともしない感じなのですが、・・・(-_-;)
ボルソナロさん・・・?!こんな国民性になったら、どうなんでしょうねー・・・???日本の方たちの御感想をお聞きしたいですね。何か、もうヤケッパチの感じがしないでもないです。矢でも鉄砲でも、大砲でも持ってこい、原爆は
イヤですが。そんなんですかねー・・・(-_-;)
丸木で~す 新型コロナ: 東京、4度目の緊急事態宣言 酒提供を一律停止: 日本経済新聞
これは、どう考えても本末転倒ですね。伝染病は酒を人だから感染するのでなく、人と人の接触により吐く息から伝染します。ですから、デリバリーとテークアウトの営業は許可すべきです。要は店内に客が入れない様にテーブルに椅子を置いてしまえば大丈夫です。時短せずに時長して儲かる様に飲食業を支援するのが政府や自治体の役目ではないでしょうか。酒出すなとか時短し
ろと誤った政策を撤廃しないと経済はなりたちません。
杉井:丸木さん 昨日の甲子園は観客17,775人で、内野やアルプス席は座席間隔を開けていましたが外野席はほぼ満席状態でした。しかし土日のアルコール飲料は持ち込み禁止で、球場内の売り子もノンアルコールビールを販売していました。アルコールの影響で大声で声援する観客が出ると感染拡大するとの懸念からでしょう。オリパラも人数制限やワクチン接種条件を付けて観客を入れれば問題無いと思いますが。
丸木で~す 僕が甲子園球場で検品のアルバイトしてた時の仕事の一つが、登録業者以外の持ち込む飲食品の取り締まりでした。阪神は業者からの売り上げのピンハネで儲けてましたので重要な仕事でした。検品所のゲートで入荷数量と試合後の出荷数量の差額から手数料を徴収するのです。当時はソロバンはじいててましたけど、今ならデジタルで簡単に算出できるでしょうね。
和田:東京オリンピックを語る!余り盛り上がりがないですが、その1を閉めるに当たりニッケイ新聞のブラジル代表についての記事があるのでお借りする事にします。
ニッケイ新聞:【日本移民の日2021年】東京五輪=メダル期待されるブラジル人選手たち=リオ五輪を超えることはできるか?=新種目スケートボード、サーフィンも ニッケイ新聞WEB版より 2021年6月22日
いよいよ7月23日から、1年遅れで東京五輪が開催される予定だ。コロナが絡んでいるため、状況次第ではまだどうなるかはわからないが、前回がリオ大会ということもあり、日本とブラジルを結びつける貴重な機会ではある。今回は、この東京五輪において健闘が期待されるブラジル勢を見ていくことにしよう。
前回のリオ大会は、これまでの五輪にない強化費を使えたこともあり、五輪での過去最高の成績(金5、銀5、銅10)を収めることができたブラジル。
だが、ブラジルに限ったことでなく、南米自体が歴史的に五輪に関して非常に冷めている国民性ということもあり、リオ五輪後にも「オリンピック熱」が国民のあいだで盛り上がり続けているかと言われたら、それはかなり微妙だ。
前回大会ほどの強化費が充てられたとは言えず、加えてコロナ禍も重なって、人々の意識がスポーツにまで至る機会がほとんどないからだ。
そうしたこともあり、東京大会でのブラジル勢のメダル増は正直なところ期待はできない。
黄金メンバーが揃ったサッカー代表
まず、金メダルが期待出来る最右翼は、やはり2連覇を狙いたいお家芸サッカーだ。今回の大会では、対象年齢の上限の「1997年生まれ」がブラジルサッカーにとっての黄金世代であること、それ以下の生まれにも早熟で活躍している選手が多いことから、「豪華メンバーが揃っている」として世界的な話題にもなっている。
すでに本代表選手や、欧州クラブの重要選手になっているため、五輪世代選手の全てが招集されているわけではないが、「ほぼ、これが五輪代表選手になるであろう」と目されている6月時点での招集選手の顔ぶれは実に豪華なものだ。
フォワードにはロドリゴ(レアル・マドリッド)、マルチネッリ(アーセナル)、アントニー(アヤックス)といった、欧州の一流クラブですでに活躍していて、日本のサッカーファンにも知られた選手がずらりと並んでいる。そこに司令塔として、昨年のブラジルリーグで新人王にして得点王に輝いたクラウジーニョ(ブラガンチーノ)が加わる。
さらにボランチにフラメンゴのスター選手のジェルソン、欧州ですでに活躍中のブルーノ・ギマリャンエス、ディフェンダーにもエメルソン(ベティス)、イバニェス(ローマ)、ガブリエル(アーセナル)と欧州強豪のレギュラーがズラリ。
この豪華メンバーを前に、通常3人までが選ばれる「オーバーエイジ枠」の招集は不要なのでは、という声まであるほどだ。
若手選手がここまで充実している例は世界でも珍しく、これがリーグ戦なら優勝の確率はかなり高いだろう。ただ、トーナメントはそのときのコンディションが強く影響する上に、五輪はそれがひときわ短い。選手たちのそのときのモチベーションとゲーム運。ブラジル代表が2連覇するか否か、全てはそこにかかっているだろう。
初の正式種目でメダル候補
メジーナ
現状、サッカー以外でもっともメダルの期待値が高い競技は、東京大会から正式種目になる新しい競技だ。それはスケートボードとサーフィンだ。この二つの競技で伯国は世界ランキングの上位選手を抱えている。
スケートボードのパメラ・ローザ選手(本人のフェイスブックより)
中でも最有力と目されているのはパメラ・ローザ。2019年、20歳のときに参加したロンドンで行われた「ストリート・リーグ・スケートボーディング・ツアー」で優勝。これで注目を浴びた彼女は現在、女子の世界ランキング第1位。伯国内での注目度も急上昇中だ。
パメラを追うのは世界ランキング2位のライッサ・レアルだが、彼女はなんと13歳。五輪のような大きな大会では、中学生相当の年齢ではプレッシャーも懸念はされるが、逆に勢いに乗れば一気に勝機を望める。
サーフィンのガブリエル・メジーナ選手(Secretaria Especial do Esporte, via Wikimedia Commons)
パメラ、ライッサの若いパワーに押されがちではあるものの、それ以前のブラジルスケートボード界の女王、レティシア・ブフォーニも虎視眈々と優勝を狙う。また、男子では2018年の世界一のペドロ・バロスも控えている。
サーフィンでは、ここ数年の優勝常連で2021年現在の1位ガブリエル・メジーナと、彼の最大のライバルで2019年王者のイータロ・フェレイラがともに金メダルを狙っている。
また女子では、米国との二重国籍者で2018年に、これまでアメリカ籍でプレーしていたところをブラジル籍に替えて話題となったタティアナ・ウェストン・ウェブにもメダルの期待がかかる。
リオ大会で話題の選手たちも参加
リオ五輪で話題になった選手の2大会連続での活躍も期待されている。
その代表格がカヌーのイザキアス・ケイロスだ。リオ五輪では一般的には無名ながら、二つの銀メダルに一つの銅メダルを受賞し一躍脚光を浴びた。東京五輪でもそれに続きたいところだ。
男子体操のアルトゥール・ノリ選手(Agência Brasil Fotografias, via Wikimedia Commons)
男子体操では、リオ大会の床運動で銅メダルのアルトゥール・ノリ、ベテランのアルトゥール・ザネッティにメダルの期待がかかる。前大会で急成長し、その甘いマスクで女性ファンからも注目された日系のノリは、本来彼が得意とし、ここ数年は国際大会でメダルを獲得している段違い平行棒で悲願の金を狙いたい。
一方、ザネッティは世界的なエキスパートと目されている吊り輪で12年ロンドンの金、16年リオでの銀に続く3大会連続でのメダルといきたいところだ。
柔道はリオ大会で男子100キロ超級だったラファエル・シウヴァ、女子78キロ級で銅メダルだったマイラ・アギアルが出場。両者ともにここ数年の世界大会は目立った成績をあげていないが、経験値での踏ん張りを見せたいところ。
前回大会の女子セーリングで金メダルを獲得したマルチネ・グラエルとカヘナ・クンゼのコンビは、その後の世界大会でも好調を維持。2大会連続での金を目指す。
ビーチバレーのアガタ・ベドナルズク選手(Fernando Frazão/Agência Brasil, via Wikimedia Commons)
ビーチバレーではリオ大会で女子銀メダルを獲得したアガタ・ベドナルズクが22歳のドゥーダ・リスボアをパートナーに迎えて、今度は悲願の金メダル獲得を目指す。
予選で調子が上がらなかったところからの大逆転で劇的な優勝を飾った男子バレーは、19年のW杯優勝の勢いを継続して2大会連続の金メダルを狙いたいところ。
逆に、前回大会で準々決勝敗退して五輪3連覇を逃した女子は、今回こそ復活の金メダルを狙いたいところ。だが、ナターリアが負傷明けの上、チームを牽引してきたタイーザが不出場のところをどう凌ぐかがカギを握る。
その他の注目選手
ボクシングのベアトリス・フェレイラ選手
この他にも、まだまだ注目選手はいる。
女子のボクシング60キロ級には現在、世界ランキング1位のベアトリス・フェレイラがいる。実力通りに力が発揮できれば金メダルの可能性は十分にある。
また、ブラジル選手のイメージがあまりなかった韓国の格闘技テコンドーでは、2019年の世界大会で銅メダルを獲得した女子67キロ級のミレーナ・チトネリがいる。勢いに乗ってメダル獲得といきたいところだ。
そして、ここのところ毎回、「最年長選手」として参加している印象のある男子セーリングのロバート・シャイトは、48歳となった今年も五輪出場。これで1996年のアトランタ五輪から7大会連続の出場となる。過去に金2、銀2、銅1と五つのメダルを獲得しているが、2大会ぶり6個目のメダルを目指したいところだ。(陽)
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