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僚友駒形秀雄さんコロナで急逝!! 【前編】
50年!!メンバーの皆さんに突然の駒形さんの訃報が飛び込み唖然とされた方が多かった思いますが、起こりえる現実の事実して受け入れざるを得ない悲しい現実です。驚きの丸木さんの情報に呼応されたメンバの皆さんの信じ難い悲しい現実に向き合っての書き込み弔文とも云えない驚きの言葉を集め駒形さんのブラジル日報に掲載された1月14日の遺稿を40年!!の寄稿集に掲載して置くことにしました。出来るだけ漏らさず集めた積りですが漏れていればお許し下さい。字数の関係で1度に治まらず榎原さんのコメント以下、しゅくこさんのコメントから後編になります。
写真は、丸木さんが選ばれた駒形さんの楽しそうな故麻生さん主催の丸木さんを囲んでの集会の写真を使わせて貰いました。


■訃報=ブラジル新潟県人会元会長 駒形秀雄さん  ブラジル日報WEB版より
2022年2月5日
 ブラジル新潟県人会の元会長の駒形秀雄さんが3日17時頃、サンパウロ市モエマ区のアウヴォラーダ病院でコロナウイルス感染症により亡くなった。行年88歳。妻シルリー、子息3人、孫5人を残した。
 4日12時半からモルンビ葬儀社エメラルドルームで通夜が行なわれ16時にタボン・ダ・セーラの火葬場(R. do Tesouro – Parque Santos Dumont, Taboão da Serra – SP)で荼毘に付された。
 初七日ミサは9日(水)19時半にサンジューダス区のサンジューダスカトリック教会(Igreja Sao Judas Av.Jabaquara,2682 Milandopolis)で開催される予定。
 駒形さんは1933年10月28日、新潟市東区生まれ。新潟大学経済学部を卒業した後、東京で丸紅に就職。その後、思うところあって1958年にさんとす丸で渡伯。ブラジル丸紅の現地社員として勤務し、登山鉄道改修事業、ツバロン製鉄所など多数の大型プロジェクトの関わった。
 2015年頃からニッケイ新聞に特別寄稿をはじめ、幅広い視点のブラジル分析、日系社会考察を次々に発表していた。
 新潟県人会の南雲良治会長が急逝したのを受け、2018年11月から会長に就任し、20年まで務めあげて二世世代に橋渡しし、その二世世代が中心になった県人会65周年が16日に無事開催された。駒形さんは体調不調で出席しなかったが、無事開催を見守るかのように、その数日後にコロナが判明して入院していた。

丸木で~す 伊豆山さん、麻生さんに次ぎ駒形さんまでが僕より先に逝かれましたか。近年サンパウロに行く度に、いろいろな会合に紹介してくださり羅針盤の存在でした。トロントの邦字新聞の日加タイムスに勝ち組負け組の連載寄稿され同紙最初の文学賞に当選されました。合掌

和田:丸木さん 情報が早いですね。あの駒形さんが。。。言葉にもなりません。ニッケイ新聞からブラジル日報に新年から変わり駒形さんの特別寄稿も1月14日に掲載され移行が上手く行ったと喜びこれからを楽しみにしていたのですが。。。思えば駒形さんが丸紅ブラジルのベロオリゾンテ出張所時代に私がまだ早稲田の学生の頃初めてお会いしてお世話になりました。杉井さんも書かれておられるように私も丸紅ブラジルにジョインしてから退職するまで一緒に仕事をさせて頂きました。私がカトリック大学の卒業式に偶々出張でポルトアレグレに来ておられ卒業式にも出て頂きました。50年!!でも大変お世話になった大先輩です。ご冥福をお祈りしたいと思います。暫くあちらでお持ちください。私もその内会いに行きます。それまでお元気で。。。合唱

東海林:駒形さんって、w50の駒形さんでは無いですよね?

松栄:丸木さーん みなさーん 今の今、帰宅してメール開いて。オール和田さんメールだった・・・
突然・・・今の今・・・驚いて、周りが暗くなりました。
このコロナの暗い日々に、光を放ってくださってたこまがたさんが・・・? ほんとうですかーー?
もうあの人懐っこくて、聡明な笑顔にお目にかかれないのですね。今も信じられません。信じたくないですね。
心底寂しくなりますね・・・

園田:駒形さんがですか 先日、電話で話したばっかりでした。ご冥福をお祈りいたします。

杉井:駒形さんとは丸紅ブラジル会社で5年間一緒でしたが、突然のご逝去に驚いています。謹んでご冥福をお祈りします。

古谷です 最近、駒形さんにメールを送っても返事が無いので、一度お宅に電話を架けねばと思っていた矢先の訃報で、驚いています。飄々とした弁舌乍ら、教養の一端を感じさせるインテリでした。我々、在聖日本人会の重鎮で、何かと頼りになる逸材でした。
茲許、生前の在りしお姿を忍び、衷心よりご冥福をお祈りすると共に、ご遺族には謹んでお悔やみを申し上げます。謹。

和田さん みなさん 神戸、出石です。駒形さんの訃報にただただ驚いています。
3日の第一木曜にしゅくこさんと逢山峡を歩いている時にたまたま駒形さんの話題になりました。
「私が万が一、ブラジルに行くことがあったら是非会ってみたい人は駒形さんと松栄さんなのよ。だから権藤さんがサンパウロに2年間行くと聞いたので駒形さんと松栄さんを紹介したのよ」と話していたところだったのです。
早速権藤さんからも「ブラジル日報」の駒形さんの訃報を知らせてくれました。
駒形さんは「国際協力基金」の事務所に権藤さんを訪ねてくださったようですが、残念ながらその日は権藤さんの出社日ではなくてお会いできていないのが非常に残念だと言ってました。
後で読もうと思っていた5日付の「ブラジル日報」を慌てて開いて記事を読みました。
私は3回目のワクチンを済ませたので安心だと脳天気に思っていましたが、やっぱりコロナは怖いですね・・。
駒形さんのご冥福をお祈りいたします。とても残念です。

出石さん 和田です。2月3日は、駒形さんが亡くなられた日で忘れられない命日に成ってしまったですね。2月3日は、しゅくこさんと逢山峡を歩いていて駒形さんの話が出たとか。。。 私は、田舎の1週間を終えポルトアレグレへ戻る準備をしている頃でした。荷物を纏め運びながら、駒形さんが何か次の特別寄稿の話題を考えておられるものと想像していました。偉大な仲間を失ってしまったものです。皆さんの弔文と駒形さんの遺稿をまとめて40年!!寄稿集にも残して置きたいと思います。ご冥福を祈りましょう。合掌。

和田さん、みなさん 久留米からはなです。今パソコンを開いて駒形さんの訃報にびっくりです。
W50の仲間に入れていただいて夫の大叔父がブラジルに渡り、その孫がミス日系に選出されて故郷に父親と来られたことをお話ししました。
昔むかしの話でしたが、その時真っ先に親戚を探しましょうと骨を折ってくださったのが駒形さんでした。プライベートなことだからと個人宛に色々と情報を寄せてくださり親戚の二従姉弟のご主人とも連絡を取ってくださいました。
やさしい方でした。本当に残念ですが、ご冥福を心よりお祈りいたします。

丸木で~す 日加タイムス社主兼編集長の色本さんが駒形さんのご遺族の住所またはメールアドレスを知りたいそうです、よろしく。
丸木さん ご無沙汰しております。
本日、サンパウロの駒形秀雄様の訃報をメールで受け取りました。2015年に小生がブラジル訪問した際に、丸木さんから駒形さんを紹介してもらい、現地でいろいろと親切に面倒を見ていただきました。大変お世話になったので、本当に感謝しています。
駒形さんのご家族にお悔やみのお手紙を送りたいと思いますが、宛先がわかりません。もし丸木さんが郵便住所またはEメールアドレスをご存じでしたら、教えてくださるようお願いします。よろしくお願いします。
色本信夫 iromoto@rogers.com

丸木さん  久留米からはなです。その後変わっていればわかりませんが、以前駒形さんとメールのやり取りをしていた時に教えていただいたアドレスは下記のとおりですBhhkomagata@gmail.com

丸木で~す そのメアドは僕も知ってるのですが、遺族の方々にも届くのでしょうか? どなたか駒形さんの夫人、ご子息やお孫さんの住所かメアドをご存知の方が居られれば色本さんに教えてあげてくだされば幸甚です。たしか娘さんがカナダで歯科医されており、お孫さんが有名な女子アイスホッケー選手と聞き及びます、為念。
古谷さん 駒形さんの電話番号をご存知でしたら、ご遺族の住所とメアドを確かめて日加タイムスの色本さん宛にお知らせ賜れば幸甚に存じます、よろしく。

丸木さん 古谷です 無茶言うたらあきまへんがナ。あたしゃ、日加タイムスなど読んだことも無ければ、色本氏も知りまへん。
駒形さんのお宅の電話番号は、(011) 5585-2532。 住所は、Av. Piasanguaba, 3023, S.P. 04060-004
奥さんのメール・アドレスは知りません。駒形さんのはAhhkomagata@gmail.com です。
以上を丸木さんよりお伝え下さい。お願いします。

東海林です。つい10日程前に、ウジミナスについての、こんなにしっかりとしたコメントをいただいたばかりです。訃報が信じられません。ご冥福を祈りたいと思います。
「東海林様
お久しぶりです。USIMINASには日本側(日本ウジミナス)が50%出資していましたが、出資した金(ドル・円)はブラジル通貨にして株式になります。これがインフレで名目は同じでもUS$ベースで評価すると段々少なくなり、終わりころには十数パーセントに下がりました。(詐欺したわけではありません・インフレの国に合弁で入るとこういう落とし穴があります)後、USIMINASのDIRECTORになった橋本さんが尽力し、この辺の評価を修正し、理論的には日本の持ち分を回復したはずです。(その後、BZLの製鐵経営などに魅力を無くした日本側が新たな増資に応じず、結果的に持ち分が無くなった)橋本さんはご存じでしょうが神戸出身の方で私は親交がありました。(奥様はその後どうされているのでしょう?)COSIPA は正しくはCUBATAO ですね。分かり易くサントスと申しました。 駒形」

池田です 駒形秀雄さんの訃報しりぽっこり穴が空いた感でおります。
30年間以上日本語話さず書かず忘れかかっていた頃訂正してくださった駒形さんに感謝しておりました。
雪の降る新潟県、私の富山県隣同士何か引きつけるもの感じておりました。突然のことびっくり、だか霊は universo の何処かに納めてあることでしょう。安らかにこの世のために導いて欲しい。

皆様 おはようございます。榎原です。駒形さんのご逝去に対して心よりお悔やみ申し上げます。古谷さんの投稿で駒形さんご自宅のご住所が、私の早朝散歩のコースの直ぐ近くであり驚いています。
コロナ禍が始まって以降この2年間に、私の知り合いの日本人も10人近く亡くなってしまいました。そして、年々、ブラジル在住の日本人も少なくなっており、知り合いの訃報に接する毎に、何か戦士を失った気持ちになるのは私だけでは無い様に思います。
私の故郷山梨に、県内の購読率が70%以上という「山梨日々新聞」(通称サンニチ)という地方紙があります。昨今、日本では国民の新聞離れが進んでいますが、このサンニチの購読率は一向に衰えていません。この購読率が高い理由として、地元では昔から「お悔やみ欄」の存在を挙げています。朝新聞が届いて先ず購読者が目を通すのは、この「お悔やみ欄」といわれています。この「お悔やみ欄」の内容を知らないと、その日の知り合いとの世間話について行けないということにもなります。地域の絆に大きく貢献しているとも言えます。又、その他にも、「同窓会欄」があります。県下で開催される母校の「同窓会」を写真付で新聞に載せてくれます。
ブラジルへの移住事業が無くなりだんだんと戦士(1世)の数も少なくなってしまいました。ここ2年間で亡くなられた私の知り合いの訃報は、邦字新聞で知った場合もあるし、邦字新聞で取り上げられない場合は、後々知り合いから知らされていました。今後、全ての戦士の訃報がブラジル日報等で知ることが出来れば、時を同じくして戦士一同が戦士の死にご冥福をお祈り出来るということになります。又、ブラジル日報の購読者数増加にも貢献する可能性もあります。

榎原さん 和田です。榎原さんの古いお友達が何人もこのコロナ禍でお亡くなりになったとの事、ご愁傷さまです。私に取っては、駒形さんが第1号で最後で有って欲しいと思っています。次は、私だと思っていますが、生かされている間は、50年!!(もう直ぐ60年!!)を大切に守って行きたいと思っています。
購読量70%と云う山梨日々新聞の紹介有難う。ブラジル日報の永続の一つの指針となるお話ですね。興味深く読ませて貰いました。
オミクロンと云う感染力が強力な最後の新株に気を付けて何とか切り抜けましょう。今後とも宜しくお願いします。

中平マリコです。ご無沙汰しております。W-50、日々送られてくるブラジル日報より駒形秀雄さんの訃報に触れ、ただただ...驚いています。
2016年6月4日、和田さんご夫妻を迎えての「サンパウロオフ会」の折にお声がけいただき、その席で初めて駒形さんとお話しする機会を頂戴しました。
いろいろなお話をする中、二週間後にクリチバに参りますと話しましたら、ご子息(ENERさん)が経営される『「TATIBANA」を紹介しましょう』と言って細やかにお世話をして下さったことを思い出します。本当に優しかった駒形さん。
ご自身の最後をわかっておられた駒形さんは、お嬢様にご自身の旅立ちを伝えられたと松村さんのメールにありましたが、コロナウイルスは、ウイルスと戦っている間、家族とは直接話せず、会えず、触れられず…でも...
最後までご家族への思いを大切にされた駒形さん。凄い人ですよね!?コロナウイルスは本当に怖い病気…胸...締め付けられます。駒形さん、どうぞ安らかにお休み下さい。駒形さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。

和田: マリコさん ブラジルでのマリコファンが一人少なくなってしまったですね。残念でしょう。
サンパウロの日本祭り(7月)ポルトアレグレの日本祭りは、今年は、通常通り開催されるようですが、マリコさんの訪伯予定は、どうなっていますか?今年は、思い切って訪伯される予定でしょうか?無理をしない方がよさそうですが、ご都合が決まって居れば教えて下さい。

特別寄稿=めでたさも 中位なり おらが春=どうなる?! ブラジル新年度 サンパウロ市 駒形 秀雄
2022年1月14日
 日本では新しい年を迎えると、大体その年がどんな年になるのか、それで自分は何をしたらよいのか、と考えたり、計画を作ったりするようです。
 それでは私達の住むブラジルの新年、2022年は一体どんな年になるのか? 何となく気持ちが新しくなる、明るい年になるような気がするのですが、さてどうでしょう。
 折は良し、皆様とご一緒に、この辺を考えて見ましょう。 
コロナ病がぶり返すのでないか
 2020年頃から猛威を振るったコロナCovid―19は、昨年末にかけて急激に勢いが弱まり、さては、我々の防疫努力、ワクチン接種が功を奏して、コロナを制圧できたのかと喜ばせました。
 レストラン等も店にお客を迎え入れる様になったし、スポーツ、音楽などの観客も制限付きながら入れるようになりました。
 ところがここへ来て、オミクロンとか言う「新株」が現れ、あれよあれよと言う間に蔓延再開です。フランス、イギリスなどの先進国でも罹患記録更新ですし、世界の大国アメリカでは一日の感染者が百万人を越えたと言うのです。
 こうなると、なんでも先進国の後を追うブラジルも負けてはいません。今日あたりの発表では、感染者の1日平均2万3500人、その累計、2250万人と言う拡散ぶりです。最近の死亡者は123人/日となり、始めからの累計は62万人、恐るべき数字になって居ります。
 今後どうなるかも予断を許しませんが、密集回避とか外出制限とか縛られることを嫌う人の多いこの地では、やはり『コロナ禍再来』になるとの見方が有力です。
 「コロナ禍→活動制限」となると人は外食などに来れない、人や商品の移動も減るで経済に直接の影響が出て来ます。医療でよく言う「早期対策」が必要になりますね。
ボルソナロ大統領(Marcelo Camargi/Agencia Brasil)
 その早期の防護対策ですが、これを計画、実行すべき行政府の体制は不十分と言われています。これらの方向を決めて総括指揮を取るべき肝心のボルソナロ大統領が、「防疫のためのマスクなんか付けなくてよい」「ワクチンなども効果に疑問があるのだから、これ(接種)を義務付けてはならない」など一般大衆の感じ方と全く逆の事を喧伝するのです。
 ここで諸事に詳しいご隠居、古川先生のご意見です。
「ボルソナロが自分でそう信じているなら、それはそれで仕方がないさ。でもね、一般国民にまでそれに『前ならい』しろと言うのはいかんね。大統領が無知なのは仕方がないとして、大統領を取り巻くブレーン(頭脳)は居ないのか。日本の政治家を見てみろ。ブレーン(官僚)が文句のつけ様の無いような立派な回答書を作成し、政治家はそれを読み上げるだけ、答弁で顔を上げる時間もない有様じゃないか。で、どっちもどっちだが、合理性に欠ける変な声を上げるよりは良いね」でした。
10月2日に総選挙
 そういう国の大方針や、我々の税金の使い道、公社株の売却など、行政の大事な仕事を担う大統領、州知事、連邦議員などの総選挙が今年10月2日に行われます。
 国民は今度の選挙こそは良く検討して「国民の考え方と異なる、頭のおかしいような人」「自分一派の利益ばかり考えて、折角の国民の税金を横に流すような人」を選ぶまいと決めています。
ルーラ元大統領(Valter Campanato)
 選挙の中で特に注目を集めているのはやはり大統領選ですが、これに立候補する人は多く、噂されている人だけで10人以上は居ります。特に注目されているのは、ルーラ元大統領、ボルソナロ現職大統領、モロ元判事、シーロ・ゴメス元大臣などです。(別表参照)
モロ氏(Fabio Rodrigues Pozzebom/Agencia Brasil)
 正式に候補となるには各人の所属政党が党大会などを開いてから決める訳で、現時点での予測は時期尚早なのですが、特に注目されているのはルーラ元大統領関係です。ルーラ一人でも当選可能性は大ありなのに、『元サンパウロ州知事アルキミンがルーラ陣営に加わり、副大統領候補として参戦する』という噂がパット広まったのです。
 アルキミンは、ルーラのPT党とはライバル政党となるPSDB候補で、前に大統領選でルーラと争ったこともあります。サンパウロ州を中心とした企業家達からの支持も強く、「保守派」と見なされていた人なので、これは《大ニュース》です。労働者(左派)と企業家(保守派)の連合で、最強の布陣で、まず当選確実です。
候補の一人、シモネ・テビチ上院議員(こんな美人が大統領候補とは)
 ここでも政治に詳しい古川ご隠居の意見を聞いて見ましょう。
 「ルーラはもう2期も大統領をやり、今になっては汚職関係の悪い印象も薄れ、むしろ『良い業績を上げた』と評価されている。もう若くもないのだから、再び政界前線に出て来て、切ったり切られたりすることはない。自分好みの若い候補を支援、当選させる、そして自分は『後進の育成に尽力する』と高見でゆっくりすればよい。その方が自分の生活や健康にも良いし、国の為にもなる」
 そして日系の議員候補については、「現職の西森、片桐の他、サンパウロの飯星(元)も当然再選を狙う。他に有望な候補者もいる。ボルソナロ大統領のコロナ失策の片棒を担いだとして有名になった山口ニゼ女医も上院に出馬するとのうわさがある。日系の地位向上の為にも全員に当選して貰いたいね」でした。
めでたさが全開とは行かない経済界
 政治が少しくらいゴタゴタしたところで、経済界がしっかりしていれば、国も国民も安心なのですが、2022年はどうもそうなると言えない情勢なのです。
 ひとつには揺れ動く外国の要因です。欧米の他、中国やロシアまで経済が伸び悩んで、その影響がブラジルにまで及んでいます。
 もう一つは現れ始めた国内のインフレです。インフレ自体は年2%位まではむしろ景気が上向きの印象を与えて活気付くのですが、これが年間10%を越えるといけません。悪性インフレに向かうからです。ブラジルの昨年(21年)のインフレ(IPCA=消費者物価指数)は10・06%でした。2015年以来の高インフレです。
 これは身近で分かります。最低給料は今年から10・18%上がり、R$1212になります。それは国の金庫からの400億レアルほどの支出増になります。また、最低給料引きあげ率は各種公共料金改定の「基準」にもされ、電気、水道代なども値上げです。家賃、月謝なども同じ事です。昨年度燃料費は47%上がり、ディーゼル油を使うバス代も値上げです。
 それで政府がしっかり消費者防衛策を考えて呉れれば良いのですが、それは二の次、選挙目当て、票めあてのばらまき政策ばかり打ち出します。生活困窮者向け、生活保護料に数百億、何とか補助金に数十億、何れも国庫からの支出ですから、これがインフレ高進に繋がる訳です。
 それでも、その支出が経済活性化、好循環に繋がれば良いのですが、そうは行かない。
 経済の実体が伴わないで、借金ばかりが増えているのです。国際通貨基金IMFの予測ではブラジルの経済成長率は0・8%〜1・9%(他の新興国は平均5・1%の成長)です。一口で片付けては申し訳ないが、国際金融筋の観測では「今年はブラジルの成長はあまり期待出来ない」なのです。
 金利も景気に影響を及ぼしますね。一般に金利が低いほど経済は活気付きますが、ブラジルでは中央銀行の通貨政策委員会(Copom)が昨年来金利を引き上げて来ており、現在はSelic(政策基本金利)9・25%/年、2月には10・75%に引き上げる方針です。政府としては金利を高くして市中のお金を集め、これで昂進しそうなインフレにブレーキをかけたいところなのでしょう。本年末のレートは11・5%目標とのことです。
 この数字、皆さんが銀行に預けてある預金の金利とインフレによる貨幣価値の下落(目減り)とを突き合わせて考えてみて下さいね。
約7万人の住民が住むブラジル最大のリオのファヴェーラ「ロッシーニャ」(Chensiyuan, via Wikimedia Commons)
それで? プラスの話はないのか
 政府も不況やインフレに追われてオタオタしているばかりではありません。石油公社ペトロブラスの製油所(バイア州とアマゾナス州)を民間に売却したり、公社所属の港湾や鉄道の権利を民間に売却して、政府が使える資金を作ったりしています。
 それと別に国庫が、社会経済開発銀行(BNDES)に低利で貸していた資金(1千億レアル)の一部(620億レアル)を国庫に引き揚げで、国が使えるお金を増やしてもいます。
 国にはもう一つ別の明るい話もあります。それはブラジルには国際的に通用する輸出商品が有るという事です。具体的にはコモディティ―商品(原油、鉄鉱石、穀物類など)で、これの価格―相場は世界的な需給によって動きます。
 この価格が上に振れればブラジルにはそれだけ(外貨で)収入が増える仕組みです。事実今まで、この相場は上に振れる事が多く、このため最近のブラジルの外貨収入は黒字、国の経済発展に寄与しています。
「何だ、真面目な話をしているのに、そんな『もしも価格が上がったら、なんて宝くじみたいな話はするな!』」と怒られそうです。ですが、そういう話をしようにも『タネ』もない国も多いのですから、それからみたら恵まれていますよね。
 各種、経済専門家の観測では成長が期待出来そうもないブラジル新年度経済ですが、も少し前向きの『もしも』話を致しましょう。
 今年の選挙です。御覧の様に、大統領選挙では1グループが圧倒的に優勢で他候補を引き離しています。このまま内輪揉めをせずに当選すると国民からの支持票をバックにした強力政権が出来ます。議会でも首長が元々多数派を占める党の出身だと、安定した政策実行が出来ることでしょう。
 一方、過去の不手際から出て来た『インフレ圧力』も22年度中に吸収されて、23年度は綺麗な状態で政治を出来る可能性があります。政治が安定して、経済も束縛から開放されると新し展開、発展が出て来ます。
 ここで、古川先生の最後のコメントです。
「今年はトラ年だが、雌伏でエネルギーを貯える。そして、その次はウサギ年だから、このエネルギーをもとにピョンと大きく飛躍する。どうだ、やっぱりこの国は素晴らしい未来があるだろう」
 新しい年の初めであります。皆様の初夢は如何でしたか? 悪い事にはケリを付け、心機一転、希望を持って充実した日々を迎えましょう。
(※ご感想などは=> hhkomagata@gmail.com)



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