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『第四十三回南日伯援護協会主催家族慰安敬老会、演芸会』開催。
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平成14年9月7日(土)に『第四十三回南日伯援護協会主催家族慰安敬老会、演芸会』が地元ポルトアレグレのサグラーダ・ファミリアの大講堂で500名以上の日系人を集めて盛大に行われました。午前9時の開会式から始まり演芸会午前の部、東西歌合戦第1部に引き続き恒例の敬老会では70才以上の高齢者(年々数が増えコロニアは確実に高齢化社会に突入しつつある)に対し記念品贈呈とお昼のお弁当が手渡された。来賓挨拶では津嶋冠治ポルトアレグレ総領事と当地カトリック大学老年医学研究所長森口幸雄博士が世界一長寿国日本にブラジルに移住して来た皆さんもできるだけ近づいて欲しいと予防医学としての成人病予防の検査と巡回診療への参加を呼びかけられた。写真は第四三回南日伯援護協会主催家族慰安敬老会で挨拶をしてたおられる森口幸雄博士。本文には、敬老会で主催者としての南日伯援護協会刀禰康弘会長の挨拶文を掲載して置きます。
今年の敬老会ではポルトアレグレ総領事館の閉鎖のニュースに多くの参加者が不安と不満の意向を表明、家族揃って『ポルトアレグレ総領事館廃止反対署名』に競って署名し持ち帰って賛同者を募り署名運動を盛り上げたいと積極的姿勢を示していた。
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会場の皆様、本日ここに津嶋総領事御夫妻並びに森口幸雄先生御夫妻を始めとし、遠くはサンジョゼ・ド・カンポ、サンパウロ、ラーモス、ペロッタス、サンタ・マリア、カショエイラ・ド・スール、イタプアン、イボチなどからのご参加と関係者及び各地区の婦人会にご協力を賜り、『第四十三回南日伯援護協会主催家族慰安敬老会、演芸会』を盛大に開催出来ましたことを心から喜んで厚く御礼申し上げると共に感謝の意を表したいと思います。おじいちゃん、おばあちゃん、今日は皆様方の御長寿を御祝いすると共に永年のご苦労を感謝する為の催しを開きました。皆様方はこれまでの長い間、一家の繁栄のために、また国家社会発展のために貢献してくださいました。本日は皆様方が人生を立派に生き抜いてこられた事に対して、祝福と感謝の念を捧げます。人は若きに学び、年と共に理解を深めるといわれます。若者に活動力があると同様、お年寄りに知恵があるのは共有永遠の真理かと存じます。私共はこれからも生きた知恵袋である皆様方のその貴重な経験と豊富な知恵を学び世代を次ぐ後世育成の為に幾多の困難や障害に合いながらこうしてここにこの様な記念すべき日を迎える事が出来ましたことを皆様と共に喜び申し上げます。そして人生の波瀾を乗り切り心の生涯に新天地を開拓した老人クラブ会の組織はお互いの心の傷を感じ合って、自ら慰め、憩いの場となるクラブの存在意義は大きく、遠慮会釈の居ない親睦の集まりを通じて、お互いの心と心を通わせ温かい理解でお互いに励まし合い、労り合う交わりの親密度は益々深まる一方で和気藹々と永遠に明るい雰囲気の場のクラブ会で有りますように祈ります。今日のプログラムはコロニアが産み出した芸能人が色々な演技を御披露致しますので、今日の一日の幸せをかみしめて心のシワも伸ばしながらお楽しみください。
日系コロニアで最大機関である南日伯援護協会も異国の地でお互いの親睦と相互援助を目的に発足したものでありますが、現在では約五百世帯を超えるマンモス組織になってきています。これは先輩各位の血と汗と涙の賜物だと思います。私共援護協会ではこの意義深い年に当り、記念行事と事業が役員一同で企画されご理解ある会員によるご協力や寄付で事業を遂行計画しておりますが、何しろ世界的な不況の中で経済が困難になって来ているにも関わらず、それぞれの温かいご支援とご協力を賜り、残りの事業計画を継続していく所在でございますので宜しくお願い致します。将来に大きな期待を懸けると同時に波風の強さも差し削られ、それに立ち向う勇気と知恵を培わねばならないと痛感致しております。そしてその新しい時代に尊べく先輩の皆様方が築いて下さった最大の財産を守り、育てて共に手を携え友愛と親善と相互理解の絆を尚一層強くされ、益々日系コロニアの豊かな発展と家族の繁栄の為に活躍され当協会を支えて下さった会員の皆様方に重ねて厚く御礼申し上げると共に敬老の日の御祝いの言葉とさせて頂きます。
南日伯援護協会会長 刀禰泰弘
二〇〇二年九月七日
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