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学移連 30周年記念誌 1986年2月発行
ブラジルにある各団体では40周年を記念しての記念誌発行が中心になっているようですが日本学生海外移住連盟では1986年2月に『学移連 30周年記念誌』を発行している。この記念誌刊行にあたって 【三十年の重みをここに】第三十八期委員長 木戸 政行と懐かしい名前が出ている。木戸君は、リオグランデドスール州のウルグアイと国境を接するリブラメントという町に葡萄園と葡萄酒工場を建設した鹿児島の白波芋焼酎で有名な本坊酒造のブラジル現地会社に数年勤務されゴルフを一緒に楽しんだ仲間で何度もリブラメントに遠征した。現在は本坊酒造の海外営業部門の別会社興南物産という貿易会社に勤務しておられる。つい最近サンパウロのホテルでばったり出会い言葉を交わしましたが、興南物産でも新しい仕事としてワイン以外にもブラジルの珈琲を扱う事になり珈琲の品質鑑定員の資格を取得する為に3ヶ月近くサントスの専門学校で講習を受け無事鑑定員としての資格が取れ帰国するとの事でこれからブラジルの珈琲輸入ビジネスを展開して行く事になりブラジルとの繋がりがより強くなったと張りきっていました。東京農業大学を卒業して16年、その後の学移連の情報を掴んでいないが母校の移住研究会を通じてCHKして見て呉れるとの事楽しみにしています。写真は30周年記念誌の表紙です。


三十年の重みをここに 第三十八期委員長 木戸 政行
幾多の学生が歴史に足跡を刻んだ結果、学移連は三十周年を迎えることができました。学生だけの自治体は、しかも複数の大学の参加による連盟という組織形態で三十年間続き、私がこうして記念誌を発刊できますことは大きな喜びであり、誇るところであります。
設立から今日まで学生を取り巻く日本の社会情勢、そして世界情勢は大きく変化してきました。学移連もその影響を受け、組織の伸縮、理念の変遷、活動内容の変化と、大きく揺れ動き続けてきました。連盟史には表れない苦難もあったことでしょう。しかしその間、毎年学生を実習調査団として派遣し続け、いくつもの事業を成功させ社会的評価を受けてきました。そしてまた、国際舞台に多くの卒業生を送り出してきました。これらを支えたのは各時代に集まった無名の学生であり、彼らが理想を胸に自らの将来を描きながら、労力を惜しまない情熱的な行動を展開したからに他なりません。
残念なことに、そうした情熱=フロンティア・スピリットは現在の青年に欠けているとされているものです。そして、混迷を深めつつある国際社会の、次の担い手である私たちは、特に学び取らねばいけないことではないでしょうか。そのために本誌を発行するにあたり、歴史を追うだけでなく、学移連を支え続けた先輩方の情熱を盟友、そして広く青年層に伝えることに主眼をおきました。未熟なために完全なものとは言えませんが、私たちの意図を汲み取り一人でも多くの方々が手に取って下さることを切に願います。
末文になりましたが、学移連を三十年間暖かく見守って下さり、ご指導、ご協力を頂きました外務省、国際協力事業団をはじめとします関係諸団体、諸先生、多くの先輩方に厚くお礼もし上げます。
(平成14年11月11日タイプ・アップ 和田 好司)
(注)同30周年誌には日本学生海外移住連盟三十年誌年表と1985年12月ベースの日本学生海外移住連盟名簿が掲載されており顧問会にあるぜんちな丸第12次航の長沢亮太助監督が副会長として名を連ねておられメンバーの日本大学、東京農業大学、拓殖大学、神奈川大学、早稲田大学、鹿児島大学、広島農業短期大学、大阪府立大学、三重大学、関西大学、相模女子大学、中央大学、工学院大学、明治大学、秋田大学、水産大学、京都外国語大学、亜細亜大学、関西学院大学、玉川大学、北九州大学、立教大学、琉球大学、東京外国語大学、熊本商科大学、弘前大学、東京農工大学、京都大学、上智大学、神戸大学、学習院大学、神戸外国語大学、天理大学、慶応大学、南九州大学、北海道大学、岩手大学、静岡大学、大阪外国語大学、兵庫農科大学、奈良女子大学、I.C.U.、名城大学、青山女子短期大学、国際商科大学、酪農大学、帯広畜産大学、近畿大学、金沢工業大学、東海大学、鯉淵学園、関西外国語大学、月寒大学、宇都宮大学、法政大学の50校以上の名簿が掲載されており現在ブラジルで活躍されている多くの懐かしい名前が見られます。既に異国の土と化した先輩諸兄も多く冥福をお祈りします。
『俺も行くから君も行け。狭い日本にゃ住み飽きた!!』蛮性を張り上げて歌い合った仲間の顔が目を瞑ると昨日のように思い出される。木戸君の言う「各時代に集まった無名の学生」の一人として共感する次第です。



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