宮尾 進 著 ボーダレスになる日系人 ブラジルの日系社会論集。
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11月21日サンパウロのニッケイパレスホテルでサンパウロ人文科学研究所所長をしておられる宮尾 進先生の<ボーダレスになる日系人>ブラジルの日系社会論集 ブラジル日本移民百周年記念「人文研究叢書」第1号の出版記念式があり折り良くサンパウロに居合わせ参加する機会を得た。サンパウロ人文科学研究所の関係者を中心にコロニアの良識が一同に会し日本移民百周年記念事業のひとつとして「人文研究叢書」を継続して出版していくとの事で失われ行くコロニア、ボーダレスになる日系人の時代に時宜を得た企画と言え今後のシリーズの各論集が楽しみである。掲題の論文7ページをタイプアップする予定ですが暫く時間が掛かることから裏表紙にある説明文を掲載して置きます。写真は掲題の本の表紙です。
・・・移民百周年にはおそらく、日系人は155万にもなるだろう。とはいっても、移民80年の折四世々代は既に半数を超す62%が混血であったが、この勢いで同化が進捗すれば、百周年時多分、六,七世々代では、殆ど100%が混血となっているかも知れない。つまり日系155万人といったところで、その大半は混血であり、「日系」ということ自体、余り意味をなさないことになる。言ってみれば、いまはやりの、ボーダレスな状況の中に、わが日系社会もとり込まれて行くことになるわけである。
・・・この事実をよく認識し、それにどう対処するべきかの心構えといったものを、確立して行くことが必要であろう。(本分より)
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