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「バブル移民」サルバドールが故郷≠ノ=カルナヴァルで日本人ブロッコ組織=澤田さん30歳、満たされる日々  ニッケイ新聞3月13日付け記事より転載
いるんですね色々変わった人が、自ら名付けて「バブル移民」ブラジルの古都サルバドール市のユネスコ指定【人類の遺産】の一つペロウリーニョに本拠を構え六年間住み着いていると言う澤田直哉さん(30)が紹介されている。今年のカーニバルに日本人だけのグループを組織してペロウリーニョを練り歩いたという。ブラジルに移住して来た戦前の日本人もカーニバル時期にはサンバのリズムに乗って踊り狂ったりしたとの記録が残っているそうですが、リオ、サンパウロのカーニバルに正式参加する為のサンバツアー等も毎年計画されていると聞いていますがサルバドールでもそれが実現したとの事でまた新しい歴史を築いたことになる。自宅をゲストハウス「なお宿」として開放しているとのことですので次回サルバドールに出向いた時には是非訪問してお話を聞かして貰いたいと思います。農業移民等と全く違う形の日伯交流協会の研修生とか澤田さんのようなバブルチルドレンのバブル移民と言った形での新しい血の導入が老齢化現象と出稼ぎによる先細りの日系コロニアを活性化して呉れると有難いのですが。。。
ブラジルのカーニバル談義を現在バーチャル座談会のテーマに取り上げていますが澤田さんの記事は時宜を得た格好の話題で何時もの様にニッケイ新聞より写真と共にお借りしました。


前代未聞の日本人ブロッコ―バイーア州サルバドール市在住の澤田直也さん(三〇)が、日本人だけのパーカッション・グループ「NATAKATOSHIYA」を組織してカルナヴァルに参加した。同グループは三月一日、四日の二度にわたってペロウリーニョ地区を練り歩き、地元住民や観光客の注目を集めた。
グループ名の「NATAKATOSHIYA」は、人名ではない。「サルバドールで初めて聞いた言葉がこれだったんです。ここの人が日本人をからかうときに使う造語」と澤田さん。日本人旅行者を集めて、カルナヴァル一カ月前から毎日練習した。
 ペロウリーニョ地区に買った家や、路上を練習場所にした。その家は日本人観光客のためのゲストハウス「なお宿」として、収入源にもなっている。
メンバー十二人は、全員が素人。太鼓を叩いたこともない、という人達だった。経験者もいたが、「こんなバンドで恥をさらすくらいならやめる」などと言って抜けていったという。練習に来なかったり、技術をけなし合ったりするメンバーをまとめ上げ、何とか当日にこぎつけた。
 当日、赤と白の衣装で練り歩く同グループの後には、日本人、ブラジル人を問わず観光客や見物人が続く。演奏が一段落する度に、行列から拍手が沸く。この様子はテレビで生放送され、澤田さんが所属している別のブロッコ「チンバラーダ」のメンバーや、地元の人々からも「かなり良い評判だった」とか。
澤田さんは自分のことを「バブル移民」「バブルチルドレン」と呼ぶ。「何でも与えられて育ったし、良い学校も出た」と振り返る。それでも満たされない気持ちを抱えていた時に、サルバドールに出会う。「求めたものがここにあった」と、今は「第二の故郷」とさえ呼ぶ当地に住んで六年が経つ。
 帰国した時の体験が、日本人グループを作る動機になった。久しぶりに帰った母国には、「腐ったガキが多いと思った。無気力で、金の使い方が分からない。たくさん情報を持っているのに、本当の情報を持っていない」。そんな今時の日本人たちで、バンドを作る―今年のカルナヴァルまでの、五年越の計画が始まった瞬間だった。
 「NATAKATOSHIYA」は今回で解散するが、日本で再結成する話も出ているという。その延長線上には、「学校を作る」というさらに大きな夢がある。
とはいえ、カルナヴァルの華やかさとは裏腹に、実際の作業は地味。「なお宿」の瓦を直したり、書類の手続きをしたりといった仕事が裏にある。
 「ここでは、どんな人からも神々を感じる」と澤田さんは話す。サルバドールに宿るアシェの聖なる力が、澤田さんを衝き動かす原動力なのかもしれない。
(写真=「NATAKATOSHIYA」をリードする澤田さん(右))



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