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ホーン岬を越えた=66歳のヨットマン=持病の糖尿病と同居≠オながら=世界一周をめざす=札幌市の菊地さん、聖市に立寄り
ブラジルには、何時も車や自転車で世界一周を目指して日本からサンパウロにやって来ているようですが、今回は、札幌にお住まいの66歳のヨットマン菊地政之さんが持病の糖尿病と戦いながらの世界一周を目指しておりホーン岬を越えてリオ州のアングラ・ドス・レイス港に立ち寄り現在サンパウロで郷里と繋がりの深い北海道協会等に立ち寄り英気を養っておられるとの記事がニッケイ新聞に掲載されております。ご家族との連絡は、衛星電話を使用しロス、ハワイ、タヒチ等には奥様がお孫さんを連れて陣中見舞いしておられるとか2001年6月に小樽港を発ち2004年8月に帰港予定との事で三年間以上の年月を掛けての大冒険。 
Boa Viagem !! Capitao Kikuti !! 
お元気そうな菊地さんの写真もニッケイ新聞からお借りしたものです。


「旅は巡り会い」──。ヨットで世界一周を目指す菊地政之さん(六六、北海道札幌市在住)が四月四日にブラジル入り、アングラ・ドス・レイス港(RJ)に寄港した。「世界を見たい」と、定年退職後に計画した旅で、持病の糖尿病を押しての船出だった。今月十七日にサンパウロ市に訪れ、日系移住者と交流している。十九日午前に、来社し、ヨットの魅力などについて、語った。
 ヨットを始めたのは十年ほど前。定年前は空調工事を主な事業とする企業(札幌市)の社長で、営業の関係もあって釣によく出掛けていた。
 「海は広い」──。生まれと育ちは、かつて炭鉱で栄えた夕張市。札幌、夕張ともに内陸の街で、海へのあこがれは強かった。「どこにでも行ける」。
 還暦を迎え、息子に仕事を譲って定年。本格的に趣味にのめり込んだ。
 北海道一周、日本一周と段階を踏んで、二〇〇一年六月十日に、小樽港を出港した。
 ヨット(全長十三メートル)はフランス製。妻、光子さんの頭文字をとり幸運を祈って、「ヨットビーム7」と名付けた。
 カナダ・バンクーバーにまず渡り、その後、海岸沿いにメキシコ・エンセナダまで南下。エクアドル・ガラパゴス諸島を訪れた。
 舵を取るラーダーが故障。いったん、メキシコに引き返して自動操舵でハワイを目指した。
 ハワイでフランスから部品を取り寄せてヨットを修理、タヒチを経由して、チリ・バルゼビアに向かった。その後、ホーン岬を回って、アルゼンチン、ブラジルと北上してきた。
 糖尿病を患っており、インシュリンを打ちながらの航海だ。これまで、体調を崩して寄港地の医療機関で診療を受けたことはない。 船内では、野菜を主体にした食事をとっており、主治医から、帰国後に船内での食事についてレポートを作成するよう、依頼されている。
 家族とは衛星電話を使っての連絡。光子さんはロス、ハワイ、タヒチに孫とともに、応援に駆けつけた。
 ホーン岬はヨットによる航海の難所のひとつと言われ、証明書を受領。「一つの区切りになった」と、手をたたいた。
 さらに、発行機関の担当職員より、「日本人に証明書を渡すのは、初めて」と、祝福された。
 サンパウロについて、「日本食も多いし、日本語も通じる。日系二世、三世の活躍も微笑ましい」と、第一印象を持った。
 やはり「旅は巡り会い」。ブラジルでも、日系人と知り合い、在伯北海道協会(谷口出穂会長)を訪れた。
 ブラジル滞在は二十五日まで。オーストラリア、ニュージーランドを経由して、〇四年八月に、小樽港に戻る予定。



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