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【戦後移住五十周年記念講演会】大西悦雄さんからのお便り。
戦後移住50周年記念実行委員会(中沢宏一委員長)の活動状況を実行委員の一人大西悦雄さんからメールで知らせて頂きました。大西悦雄さんは、早稲田大学理工学部建築学科昭和37年卒業で着伯は、1966年3月のあるぜんちな丸とのことです。リオで17年、サンパウロで16年会社勤めの後引退、現在は悠々自適パソコンに遊びボルンタリオとして戦後移住50年祭の各行事推進に没頭しておられるとのことです。同じ稲門とはいえこれまで直接お会いする機会がありませんでしたがNETが取り持つ縁で交信させて頂いております。写真も大西さんから提供頂きました。尚、参考までにニッケイ新聞の6月25日に掲載されていた同50周年気炎講演会に付いてのニュースも掲載して置きます。


【戦後移住五十周年記念講演会】
本日、二回目の講演会を開催しました。講師は3人。
・植木茂彬氏 =元鉱山動力大臣・元石油公団総裁
・平野セイジ氏=サンパウロ大学文理学部長
・渡部和夫氏 =元州高等裁判所判事
それぞれに、政界・法曹界・教育界で日系二世としては頂点を極めた著名人。3人ともブラジル社会では大いに活躍されたのですが、どちらかと言えば、日本人移民一世の社会とは距離を置いていた人たちで、ポ語による講演でもあり、人が集まるかどうか心配でしたが、超満員の盛況でした。ポ語に弱い高齢一世・日本語をあまり解さない二世の参加を予想して、無線受信機を使っての同時通訳方式を採り入れました。

これまで、日本語はあまり得意ではないと思われていた植木元大臣が、聴衆の顔ぶれを見て、急遽日本語でのお話に切り替えてくれ、初めて使うレシーバーに戸惑っていた一世の人たちを喜ばせました。大臣に招聘された際に、ドイツ系二世のガイゼル大統領と公職にある限り、お互いにドイツ語・日本語を使うのは止め様と約束したので、日本語で話す機会はあまりなかったと断りながら、大臣時代の日系人であるがための失敗談など、裏話を上手な日本語で話してくれました。

平野・渡部両氏とも戦前農業移民の子として、入植地では鍬を引き、何キロも歩いて日本語学校に通った少年時代を振り返りながら、二世としての誇りを持ちつつ歩いてきた人生を語ってくれました。

質疑応答では、議論沸騰して司会役を困らせました。さすが二世の人たち、議論好きなブラジル人としての側面も見せてくれました。

井上祐見『Sou Japonêsa=私は日本人』
これは、井上祐見が持ち歌のひとつを、五十周年を記念して、歌詞を書き換えて、私たちのテーマソングとして提供してくれたもの。講演会の直前に届きましたので、会場で流しました。7月に行う、州議会での記念式典で彼女が十二単姿で披露する事になっている曲です。mda収録でしたのでmp3に変換コピーしました、再生出来れば良いのですが。

ニッケイ新聞6月25日の記事
戦後移住50周年=「二世の辿った50年」講演=渡部和夫氏や植木元大臣
戦後移住五十周年記念祭実行委員会(中沢宏一委員長)は、六月から九月にかけて、四回の記念講演会の開催を予定している。
 その第一弾として、十四日にリベルダーデ区のホテル・バロン・ルー(バロン・デ・イグアッペ街八〇番)で開かれた新宿日本語学校の江副隆秀氏による「日本語と日本文化の普及」と銘打った講演会は、関係者の予想を上回った来場者を迎えた。
 日系社会への提言を盛り込んだ講演が好評を博したのは、既報(本紙十七日付)の通り。
 いいスタートを切った同委員会は記念講演第二弾を「二世のたどった戦後五十年=日系人として生きた私の体験談=」と題して、二十八日午後二時から、前講演と同様、ホテル・バロン・ルー二階のコンベンション・ルームで開催する。
 講師を務めるのは、現在コロニアの耳目を集めている文協改革の仕掛け人、渡部和夫氏(元州高等裁判所判事)、勲一等瑞宝、旭日章を受賞している植木茂彬氏(元鉱山労働大臣、元ペトロブラス総裁)、平野セイジ氏(サンパウロ大学文理学部長)という豪華な顔触れ。  
 法曹界、政界、学界で著名な二世たちが、ブラジル社会での数々の経験のなかで、日系人として感じたことや思い、日系社会に対する考え方などを語る趣向になっている。
 同委員会は「日本移民百周年を控えた今、一世と二、三世のリーダーが理解を深め、一体となって今後の日系社会を担っていく必要性から、この講演会は非常に重要な役割を果たすのでは」と多くの来場を呼びかけている。
 講演はポルトガル語で行われる(日本語の同時通訳有り)。参加費は無料で、講演後はカクテル・パーティーも用意されている。
 詳しくは同委員会事務局(電話=11・3276・9450)まで。



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