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ブラジル盛和塾10周年記念講演会で発表された松田 典仁さんの原稿。(2)
松田 典仁さんは、群馬県出身で上州男、厳しいご母堂に育てられたとのことで大学時代に60年安保の学生運動に遭遇したとのこと私も丁度早稲田入学の翌年で国会議事堂前に座り込み安保成立の夜を明かしたの思い出します。その運動下神戸高校の先輩で東大の学生であった樺美智子(カンバミチコ)さんが警官との衝突で圧死(圧殺)されたという悲しい事件がありましたが、それが松田さんをブラジルに向かわせた動機とのことで政治に対する絶望?冒険心?人生の選択?同じ頃の時期に同じような発想と方法を取ってのブラジルへの農業移住、私の歩んだ道と重ね合わせて共感を強く感じます。
ブラジル盛和塾の塾生の皆さんの体験記は、貴重な戦後ブラジル史の一部を形成しており今後も機会を見つけて掲載して行きたいと願っています。
写真は、何れ松田社長の写真をと思ってますが、それまではMN PROPOLIS社の製品説明用の写真をカタログからお借りしました。


A 隙間産業 – ベンチャー企業家として
日本でプロポリスが知られるようになったのは、1985年名古屋市で開催された国際養蜂学会以降です。
実際に日本でプロポリスが認知されたのは、ガン(研)の松野博士がプロポリスはガンに効果がありと発表された1992年頃からで、プロポリスの文化が始まりました、其の頃からプロポリスの化学分析が始まり、ブラジル産プロポリスには他国産に比べ各種の効用が一段と優れている旨、学会等で発表されるようになりました。
私がプロポリスの調査を始めたのは1982年、1988年日本にプロポリスの売込みに持ち込み、健食屋、蜂蜜屋さん等を訪問致しましたが、反応はゼロでした、あの時の無念さ、残念さは言葉では表現出来ません、経済的にも非常に苦しい時で、自分の今後を考えると焦りと不安で、食事も咽喉を通りませんでした。
そんな時、私の高校時代の友人で、T薬品会社の企画経営部長が、「松田 資料をおいとけ、分析させてみるから」と言われ、1ヵ月後の手紙にエキクロ・データーを添え、建食として非常に優秀と思われる、将来が期待出来るから頑張れと言われ、再度大きな夢と希望を持つに至りました。
プロポリスは養蜂産品です、其の産品には
蜂蜜、プロポリス、ロイヤルゼリー、花粉、蜂ロー、蜂毒、蜂の子があり、弊社はプロポリスを中心に蜂蜜、ロイヤルゼリー、花粉等を取扱っています。
小々企業の隙間産業で健食屋である、「MN Propolis社」の生きる道は、他社との差別化です、其のために4000年以上の歴史のある養蜂産品の総合メーカーを目指しております。
其のためにオーガニック養蜂産品の生産を具体的に始めました。
蜂のオーガニックは動物に属し、日本の「JAS」規格の中に動物に関するオーガニックはまだありませんが、ブラジルの「IBD」はヨーロッパ、米国、日本で承認されている唯一の機関出す。
弊社は、モジ・ダス・クルーゼス(Mogi das Cruzes)市から約90Kmの距離のパライブーナ市に約650万uの土地を所有し、養蜂場を持っております、この土地は蜂のオーガニックとして「IBD」の承認を得たところで、ブラジルでは初めてのところで、世界的にもこの資格をもつ養蜂場は約10社と言われております。
オーガニック(Organic)の条件は :近くに農家が無い
:近くの町まで20Km以上
:水、湧き水が自分の土地から
私の土地はこれらを満たし、今 600箱の蜂箱を持ち、年内には1,000箱を目標にし、20人 6家族が住んでおります、私は其の6家族の人々に、電気を、又水道を、そして住んで頂いている家には天井も付けました、この近くには天井のある家はゼロです、働いてもらう最小限の条件と思い努力致しました。
オーガニック国際展示会がヨーロッパで毎年開催されています、1998年から弊社も既に5回養蜂の部の展示会に参加、毎年、この需要は急上昇しております、30件を越える引き合いの問い合わせがありますが、残念ながら需要に応じられません、今年は日本からも納品に付いての問合せが殺到しております。
この解決策として、オーガニック養蜂産品の組織化を弊社指導のもとに働きつつあります、蜂を養うには土地必要で、日本のように移動養蜂はオーガニックの承認は得られません、其のため土地の購入、借用を手配中で近い将来は現在の650万u➠2000万uにはなるでしょう。
其の他にも薬草類の多い、湧き水のある所、町から離れている所が最低の条件です。
MNグループの製品は環境にやさしい、オーガニックですと云いたいと思っております、5年以内に行います、ご期待下さい。
幣社の健康食品は大きく別けて、5種に大別されます、原材料、半製品、完成品を納入しております。
u プロポリス関連
u アガリクス茸関連
u パフィア関連
u グァラナ関連
u 其の他
ブラジルの健食業界を見てみますと、プロポリスでは-サンパウロ市郊外を含めこれを取扱っている人々が、約200社があると言われ、ブラジル政府農務省の製造販売の認可「SIF」を取得している所は10%以下との事で、市場には許可無し(SIF)の製品がたくさん見られます、又 アガリクス茸(正式にはAgaricus Blazei Murril)はブラジルが原産地です、プロポリス以上に生産者、取扱の者が多いです、其のため品質には各種の問題点が見受けられ、バクテリアがたくさん含まれていたり、ひどい物は大腸菌が含まれたものも発見されています。
当社では、ユーザーの要求品質を満足たしたものを納入する、ブラジルでは数少ない企業の一社です。
其のために、健食の化学分析に必要一切の測定器を揃えました。
高速液体クロマトグラフィー(HPLC)
ガスクロマトグラフィー(GC)
原子吸光々度計(AA)
吸光々度計(UV)
プラズマ発光分光分析装置(ICPS)
抗酸化測定機
農薬類測定室
微生物測定室を完備致しました。
プロポリスでは
全フラボノイド量、アルテピリンC、抗生物質、重金属等。
アガリクス茸では
βグルカン、微生物、重金属等社内で分析しユーザーに届けております、この様に品質の保証を実施しておるところは、弊社のみと云われております。
一昨年ブラジリアから(連邦政府指す)農務省の高官による、品質チェックがなされ、幣社の工場がS.I.F.(連邦検査局)のPadrão da Fabrika即ち連邦検査局のモデル工場に指定されました、其の時これだけの食品分析測定機を持っているなら、政府公認(Credenciamento)の食品分析の資格を取得するよう指導(Orientação)を受けました、新しい食品分析の建物が前月(20/08/2003)完成しました、まだ一週間ほど前の事です。
1ヶ月以内には各種の測定機器を搬入する予定です。
私はこの食品分析センター“CETAL S/C Ltda. - Centro Tecnologico de Anilise de Alimentos”を立ち上がらせるのに苦しみ悩みました。
塾長の言葉に「動機善なりや、私心なかりしや」と言う事は、食品分析センターは会社のバランスから言うと、人件費は高く、設備測定分析機具及び試薬は輸入品のため経済的に採算するのは難しく、利益の追求は、現状のブラジル健食品業界を見た場合無理でしょう、あえて完成させてのは、私は盛和塾で学ばせて頂いた事がその理由です。
人々が、健食を求める大きな理由は、薬による害、薬害が無い事と言われていますが、日本では健食の価格が高いのには驚き、理解致しますが、一般ユーザーが、十分食べられる価格体制を望むものです。
ちなみに建食を求めている人々は一般的には55歳以上と言われ、頭から@〜D項目で
@ ぼけ防止
A ガン
B 糖尿及びコレステロール
C 骨粗鬆症 (Osteoporose)
D 男の薬
上記の5種の健食の内、3種を弊社で製造しており、近日中に骨粗鬆症の健食を発表する予定です。
簡単に上記の建食を説明致します。
何々に効果ありと云うと、薬事法に抵触しますが、今日は勘弁して下さい、盛和塾の友人の皆々様ですから話します。
@ ぼけ防止健食
これは、鈴鹿医療科学大学の鈴木教授が今年3月学会で発表しました。私の材料と同一で、プロポリス○,+グァラナ+αが含まれています、ブラジル特産のグァラナはAcido Paffico-フェノーリン含有が特に有名で、他に亜鉛、カフェイン等が多量に含まれている特徴があります。
A ガン(癌)
プロポリス又はアガリクス茸
プロポリス:特に中国産、オーストラリア、ニュージランド産、ブラジル産が世界的に有名です、が ブラジル産プロポリスは他国になく薬効高いもの - アルテピリンC等が含まれています、これは抗癌効果、抗酸化効果が高く、ブラジルでも一部のみもの産品です。
アルテピリンCは1996年岡山県の林原研究所が発見したもので。弊社は、1998年(財)生化学研究所 八木国夫先生の指導を受け、化学成分分析に成功しました。
日本のT大学の養蜂研究では第一人者のM教授が、1999年来伯された時、幣社に立ち寄り測定機具を見て、日本の雑誌にブラジルの小企業が、高速エキクロ他を持っているが、”猫に小判“だろうと云う事を吹聴しておりました、私はこれを見て、よし見返してやると言って元気が100倍になりました。
アガリクス茸:ブラジル産と他の産物を食べてみて下さい、味が異なります。
βグルカン1、3、5か、他国産に比べ多いいといわれいます。
B 糖尿及びコレステロール
共に美味しい物は食べない、粗食で済ませる事との事です、その昔インデアンにはこの病気は無かったとの事ですが、最近糖尿病が増加の傾向との事を聞きました。
糖尿病:今の所アガリクス茸と、又糖尿病の10%ぐらいしか解明されて無いようです。
コレステロール:粗食のみらしいです、血液のさらさら効果から”パフィア”の混成品が良いと思います。
C 骨粗鬆症 (Osteoporose)
骨折の原因はホルモンにあり、女性の人に多いいです、今 この開発を大学の研究室にお願いして、年内には発表が可能でしょう。
D 男の薬
バイアグラ等は、心臓への影響が強く、今 私の所で日本に送り出している“Amazon Big Power”で販売されているものは安全で、プロポリス、アガリクス茸、パフィア他で構成されており、毎月300Kg以上の需要があります、ブラジル国内には出しておりません。
必要の方は申し込んで下さい。
B 将来を見つめるMN企業グループ
私の会社は3社に別け、“MNグループ”化を行っております、会社の理念は、健康で明るく、元気で大きな夢を持ち、ベンチャー企業精神にのっとり、誰にも負けない努力をする。
又 其のMNグループの3社は
u 健康栄養補助食品製造会社の:
MN Própolis - Indústria, Comércio e Exportação Ltda..
13,400u土地に約3000uの建物、管理棟、製造工場からなっています、この土地は市役所から頂いたものです。
u MNH養蜂研究センター:
MNH Centro de Pesquisa de Apicultura
正確には蜂屋です、今 650万uの土地を所有し、既に説明致しましたが、蜂の巣箱600箱が設置されており、年内には1,000箱を計画中です、又世界的にも珍しい養蜂のオーガニック生産品を作っております。
u CETAL食品分析センター:CETAL S/C Ltda.
(Centro Tecnologico de Anilise de Alimentos)
MN Própolis工場と同様、モジ市から頂いた土地、10,200uに1,500uの管理、研究設備の建物が去る8月20日完成した所です、5年を目標にブラジルで一番優れていると言われるような、食品分析センターに育てます。又ブラジルではまだ行われていませんが、環境衛生分析(Analise de Ambiental)に付いては検討中です。
ブラジル国内の食品分析測定精度は、一般が「PPM」ですが、弊社では既に重金属に付いては「PPB」測定を開始致しました、これは2年後には、測定値をユーザーの要望に応じるべきSpectro massa機(ガスクロマトグラフィー/高速液体クロマトグラフィー)の導入を致します。
この先端技術 − 食品分析の技術不足に悩んでおります。
其の対策の一環として、ブラジルでも特に有名なサンパウロ大学(USP)薬学部、微生物学部の教授を引退した先生方を3名-Fisico、Quimico、農薬類、微生物-技術コンサルタントとして話し合いが8月15日つきました。
C MNグループの将来像はどうか
其のため、MNグループの将来像は今私の考えている事は
ベンチャー企業に徹します、ハングリー精神なくしてMNグループの発展は望めません、苦しみあれば必ず、明日の明るい将来が保証されるであろうとの大きな夢を持っているからです。
私は今全社員に、歩くな走れと言って、ゲキを飛ばしております。
MNグループの方向は、柱は
u 養蜂産品を中心とする
u ブラジル特産品を中心にする
u オーガニック産品
又 建食を支える顔として
u CETAL S/C Ltda:食品分析、品質保証と研究開発.
u MNH Centro de Pesquisa de Apicultura:オーガニック産品
650万u➠1000万u➠3000万u

3. 願望
@ 盛和塾で学んだもの
結果ははっきりと出ていますが、何を学んだからこうゆう結果ですと云えないのです、一つだけ云える事は塾長の教えは
“愛”です、利他の心と解釈しており、もう一つは誰にも負けない努力です、私には能力はありません、いち農業移住者です、ここまで仕事が出来たのは、運と友人の応援の結果で、自分の実力とは思っておりません。
利他の心には強く引かれ、惚れ込み実行しております。
一例ではございますが、1995年に塾長が来伯された時、ブラジルの憩いの園に大きな応援をされた、稲盛基金がございます、之に心を打たれ其の年から憩いの園に応援させて頂いて下ります。
そこに入園しております人は95人で平均年齢が85歳の人々で、主人又は奥様に先立たれた未亡人で、親戚の支援の無い孤独な方々です、政府の援助はありません、生活も苦しいです、誰が応援するんですか、同朋の我々が応援しなくて誰が………。
私は、この入園者の人々がブラジルに来て良かった、幸せでだったと云って旅立って欲しいのです。
私は、運があって今が有ります、少ない額ですが、私の受領している年金の全額を年二回に分け、移民の日の6月18日と年末に届けさせて頂いております。
其の応援をさせて頂いた日は、清々しい日で言葉に表せない感動の日です、”憩いの園“に行き応援してきた事に誇りを持っております。
A 今後の人生
私は、健食工場MN Propolis、MNH養蜂研究センター、CETAL S/C食品分析センター3社を設立し、従業員の協力の下に発展させて来ました、私はオーナーですが老害になりたくありません、経営者交替の時期を今見ています、2000年1月私と苦労を共にして来た、Carlos Wada君に10%の経営権を無償で渡し、共同経営者としました、後4〜5年後をめどに最高経営者と致します、日本語は少し不十分ですが宜しくお願いします。
私は次の経営者のCarlos Wada君に次の事8項を強くお願いし納得して頂きました。
@ 従業員に愛を−何事も土俵に真中で相撲を取る事を考えろ。
A 利益は10%以上を考えろ-新製品を毎年送り出せ、ケチケチ精神に徹しろ
B 技術集団になれ−他人の意見を良く聞き、他人の一歩前を歩け
MN哲学の実行-品質と信頼のマークを徹底せよ
C 養蜂産品を中心とした、健康栄養補助食品会社であれ。
D オーガニック産品に力をそそげ。
E 投機はダメ-ブラジル政府の特別融資のみに頼れ、インフレ以下で借金せよ。
F 酒も飲め、友人を作れ、運動をしろ、家庭を忘れて働け、女性に気をつけろ、世の中を肌で感じろ
G 盛和塾の経営12ヶ条を、幣社の経営の柱にせよ
私は今66才です、老害になる前に元気の内に、会社から手を引く考えです、いつ頃と言われますと後4〜5年です。
これから私が応援したい事は3項目有り、これは盛和塾で学んだ利他の心”愛“が私に教示してくれたものです。
@ 日本人社会に貢献したい - 県人会、憩いの園他
A お世話になり、住んでいるMOGI DAS CRUZES市に応援したい
B この町はグリーンベルト(Cinturâo Verde)と言われる日系人最大の町で、35万都市です、町の協力者になります。市長も日系二世の阿部順二(Junji Abe)です。
C MNH養蜂研究所は650万uの土地があるが、そこに住み働いて頂いている人々は貧しい、人々が希望を持っていただく為に、教会とフットボール場を私の土地に作りたく考えている。



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