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グラバタイGM工場拡張工事開始 地元各紙のニュースより。
仕事上ブラジル特に南部諸州の政治、経済の動きに大きな関心を持っているがポルトアレグレ近郊のグラバタイの町にあるGMの最新工場は、新規に2億4千万ドルを注ぎ込み年間生産台数を現在の12万台から21万台に増設するとの事でその定礎式と記念植樹を行ったとの地元紙のニユースが出ております。ブラジル南部の動きの一つとして纏めて置きたいと思います。尚、この報告書は、さわやか商会で御手伝いさせて頂いている三菱重工のブラジル南部における工作機械販売拡販の業務の一環として纏めたもののコピーです。
写真は、GMのHPよりお借りしたGMグラバタイ工場の全景です。


参考新聞:ZERO HORA、CORREIO do POVO、JORNAL
do COMERCIO(以上地元ポルトアレグレ発行紙)、GAZETA
MERCANTIL(サンパウロ)

9月23日付当地の各紙、全国紙のGAZETA MERCANTIL紙
等にGRAVATAI市のGM工場は、増設工事を開始したとのニュ
ースを掲載しております。この拡張工事の工作機械販売への影響、経済的波及効果等は、今後客先との直接コンタクト等によりCHKしていく積もりですが、報道の一部を下記纏めて置きます。

@ GMブラジルのRAY YOUNG社長、RIGOTTO州知事が雨の水曜日9月22日に年間生産台数12万台から21万台に拡張する工事のセレモニーとして新しい建物の柱とエルバマテの植樹を実施した。今回の拡張工事は、2007年初頭の新車の発売も含めて2億4千万ドルの投資を予定している。GMのGURAVATAI工場ではCELTAを2000年9月から市場に出しこれまでに43万6千台を市場に出している。
A 現在のGM工場で働く工員は、3500人であるが拡張工事により2006年末までに更に1500人の新規工員を雇用する予定で総数5000人の大工場となる。GMは、工場生産開始後これまでにRS州の486社より37億レアイスの部品購入をしており、5億レアイスの工業製品税(IPI)を支払い2億3千万レアイスの給料を支払っている。
B 新規販売予定の車種等の詳細は明らかにしていないが、既に新モデル車のCKDによる中国市場への輸出を計画しておりその見本に中国側では非常に興味と関心を示しており早急に実現するようにとの強い要請が来ているとのことです。これまでCELTAの輸出は、中米、カリブ諸島、パラグアイ、ウルグアイ、アルゼンチン(Suzuki Funの名前で販売)向け等で全生産量の5%程度であったが新車販売開始後は、20−25%の輸出を計画しているとの事。
C 今後、3年間のブラジル自動車業界の伸び率は、国民総生産(PIB)が4%成長すると5%-10%の伸びが見込まれるがそれを可能にするためには自動車部品の供給元を確保する必要がある。自動車産業を下支えする自動車部品供給等外注産業、裾野の基礎産業の成長が必要でありざっと計算して10億ドルの投資が今後必要となる見込みであるとGMのRAY YOUNG社長は、指摘している。
D ANFAVEA(ブラジル自動車生産会社連盟)のLUIZ MOAN副会長は、ブラジル自動車産業が成長していくにはどうしても改善する必要がある問題点を指摘しその第1が政府の自動車販売税の改善であると指摘している。例として4万レアイスの車を購入すると30%の1万2千レアイスの税金が掛かり、自動車の平均寿命期間中に年間車検料として8千レアイスを徴収され、15年間使用すると燃料費に対する税金だけで2万3千レアイスを支払うことになる。1台の車を購入するとその車を使用する間にもう一台分の税金を支払う事になる。
E ブラジルの自動車産業は、規模拡大を目指し世界における競争力を着けて行く必要がある。ヨーロッパでは、生産能力が1千7百万台あるのに対しブラジルは、2百万台しか持っていない。世界の自動車生産能力は、7千7百万台と云われており現在は、6千万台しか生産されていない。従い1千7百万台の生産余力を残している。これらの状況を考慮するとブラジルの自動車産業は、競争力を付ける為の諸策を検討して行く必要があるとMOAN副会長は、強調している。
F GMの工場誘致により1997年にはRS州の自動車生産台数は、全国の僅か0.2%から現在は、7%のシェアを確保するところまで成長して来ている。同期間にサンパウロ州は、75%から53%にシェアを落としている。RS州は、乗用車では7%のシェアであるが、伝統的に強いトラック、バス、特にトラックター、収穫機等の農業機械では全国の60%のシェアを持っている。州内の自動車産業のウエイトとしては、トラックターを中心のする農業機械(AGCO、JOHN DEERE、AGRAL等)が33%、トラック、大型オフロード車(AGLARE、RANDON、INTERNATIONAL等)が28%、軽自動車(GM)が22%、バス(MARCOPOLO)が17%を占めている。正にサンパウロ州に次いでブラジル第二の自動車産業(自動車部品も含め)に成長して来ているとRIGOTTO州知事は誇らしげに語っている。
G RIGOTTO州知事は、FORDの工場予定跡地の一部を利用して最近、着工したトヨタの販売センター建設は、単なるトヨタ車の輸出入拠点としてだけの役割を果たすのではなく、近い将来必ずGM同様、新車生産工場としてRS州を選ぶ事になるであろうと大きな期待を表明し熱烈なラブコールを送っている。今後の動きを注目して行きたい。

以上



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