【任期の折り返し点に来たルーラ政権】(後編) メ[ルナセンテ人材銀行 赤嶺 尚由さんの新春紙上座談会(経済報知掲載用原稿)。
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赤嶺さんの新春紙上座談会の後編です。折り返し点にさしかかったルーラ政権が今後2006年10月選挙に再選されるのか、カルドーゾ前大統領又は忽然と新星が現れるのかどうかこれからルーラ政権の後半への期待とその処方箋、道案内を分り易く説いておりその終章の【届け少年コスメ君の憂国の情】に赤嶺さん気持が込められています。赤嶺さんのメッセージ、桜井さん、工藤さん、伊豆山さん等仲間のコメント等も一緒に掲載して置きます。
写真は、ルーラ大統領とプリメイラ・ダーマ(大統領夫人)です。
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経済成長と雇用回復が重要な鍵
A それは、確かにそうだろう。次期大統領選挙に経済成長と雇用回復が与える影響は、特に大きいと思う。いつもの通り、社会政策も次期大統領選挙の大きな争点の一つにはなりそうだが、まずは何と言っても、経済さえ好転すれば、働き口が出てきて犯罪なども減るだろうし、社会情勢がこの国特有の明るい方向へ好転して行くという側面を見逃してはならない。経済が良くなってこそ、貧困対策などの相乗効果が出るということだ。パロッシ蔵相自身、昨年末にサンパウロのある有力伯字紙との単独会見で、持続性のある経済成長を実現して行って、これまで社会的に落ちこぼれた人たちを積極的に取り込む必要性を何度となく強調していた。そういった意味で伯字紙(誌)で盛んに使われているインクルゾンャVアルという用語がちょっとした流行語みたいにもなったね。弱者の社会的な取り込みが<ルーラ再選>への別の決め手になるだろう。
T 一説によれば、大蔵大臣以下の経済スタッフが昨年の経済成長にうまく手加減を加えるようにしてコントロールし、大統領選の前年に当たる今年以降、エンジンを噴かせて全開させて景気回復を一層強く国民に印象付ける手も考えていたらしいが、それこそ気侭な景気の上げ下げをそんなにしてうまく手加減できるはずがない。それよりも、先行き不透明なことを示す材料の方にこそ、もっと注意を払っておかなければならない。とりわけ、各産業の活動が活発に続き、雇用市場が順調に拡大して働く人が増え、PIB(国内総生産)の56%も占めるという一般家庭の消費力を刺激し続けるかどうかがまず気になるところだが、それには今がピークとも言われる金利の水準がこの先どう動くかに引き続いて注目が集まるね。
A 今後とも景気の牽引車である続けるに違いない輸出の先行きにも、一抹どころか、かなりの不安材料がある。今年は、輸出の増加が5%程度しか見込めないのに、輸入が15%から20%も増える見通しだ。従って、貿易収支の黒字が270億ドルから310億ドル程度にとどまり、昨年の330億ドル強より大幅に減る公算が大きい。また、経済成長全体も昨年の5%台を下回って、3%台の後半に落ち着く観測が出ている。
T やはり、サンパウロ市で発行されているある有力伯字紙にコラムを書いている人気コラムニストが卵ェしていたが、もし、経済成長と雇用回復がこのまま順調に行けば、来年の大統領選挙で<ルーラ再選>の可柏ォは、80%くらいにも達しそうだという。
A それはどうかな、ちょっと過大評価に思える。さっきも指摘したように、経済政策の選挙に及ぼす影響は、確かに大きいが、一般国民が肌で感じられるような成果が上げられるかどうか、これから見極めなければならない不確定要素が多い。
T 正直なところ、これまでの経済回復の恩恵は、まだ大多数の一般国民には、行き渡っていないし、これからも相当の時間がかかりそうだ。政府だけが「成長だ、成長だ」とはしゃいても、実際の選挙の段階では、なかなか票には繋がらない。
A 少し性格が異なるが、昨年のサンパウロ市長選挙では、PT所属の現役の市長が別に行政面でこれといった落ち度もなく、特に滑り出しの頃の世論調査が悪くなくて、現役有利の前評判の方がむしろ高いくらいだったが、いったん投票結果が判明したら、大変な苦杯を舐めさせられる形になった。大事なことは、貧困対策などの社会政策を含めて、よりはっきりと一般国民の肌身で感じ取れるような成果を挙げなければ、現役のままでの再選だって、決して安心できそうにない。サンパウロ市長選での敗北は、PTという革新の中核を自認する政党に大きなショックと教訓を与えた模様だ。
見るべきものを見ている国民
T いつも指摘されることだが、一般国民は、普段、政治というものに無関心でいるようでいて、見るべき時に見るべきものは、ちゃんと見ているというのが実感だな。次期大統領選挙のもう一つの大きな争点が貧困対策などの社会政策にあることは、明白であるが、ルーラ大統領は、2年前の就任演説で14,5回も使ったあのムダンサという言葉を就任後、滅多に使わなくなってきていた。大統領のこの国を作り変えて見せるという意味で使った変革とは、要するに、これまでエリート(特権階級)中心に何でも運営されてきているこの国の有り様を名もない貧しい大方の一般国民を大いに意識して、根本から造り替えようじゃないか、という意味合いに受け取っていたが、こと社会政策に関する限り、どうも歌を忘れたカナリアみたいな感じの方がむしろ濃厚になりかけていた矢先だった。
A それは、確かに言えるね。経済回復がはっきりする昨年の第三四半期頃までは、随分と最初のトーンが下がってきていた。PT政権の金看板にする筈だった「フォーメゼロ」などの貧困対策をはじめとする社会政策への取り組みが何度も試行錯誤を繰り返した挙句に失敗して、政権発足から2年近く経っても、注目に値するような成果を殆ど残していない。このままでは、来年の<ルーラ再選>の集票機械になってくれるどころか、下手をすると、攻撃材料にされ、大いにその足を引っ張ることにだってなりかねず、こと採用した社会政策の効率性の面から言うと、FHC前政権の方が現政権よりも上だった、という否定的な評価も出かかっていた。
犬猿の間柄の新旧両大統領
T ついでにもう一つ、いいかい。不調のままで立ち往生してきた貧困対策をはじめとする社会政策の不備や欠点を指摘すると、政府の幹部やPTの指導者たちは、聞く耳持たん、とでも言うように、途端にアホガンテ(傲慢)な撫橇浮かべるそうだ。
A もし、それが本当なら、1980年に結党され、20年以上にわたって、大多数の一般国民と共に冷や飯を食ってきた労働者たちの政党の指導者にあるまじき態度だな。これこそ、いわゆる政権慣れというヴィッシオ(悪い癖)の典型的な見本だろう。それが最も巣食っていたところが昨年までのPT市政で、突然職を失って右往左往する党員が数多く出ても、あまり同情が集まっていない。
T さっきFHC前政権のことがちょっと出てきたが、新旧の二つの政権は、事あるたびごとに、比較して言われる場合が多い。又、この二人の大統領とも、比較されると、必要以上にムキになるから、マスコミも面白おかしく取り上げる傾向がある。
A 特に昨年の12月に入ってのことだったと思うが、FHC前大統領から「無狽セ」とこき下ろされたのに対し、現大統領が「まるで別れた前妻の幸せを(今頃になって)妬むような発言ではないか」と切り返したあの一件以来、一段と犬猿の間柄となった。就任して2年後という一つの通過点における前大統領への信頼度が62%だったのに対し、現大統領への信頼度は63%で、ほぼ拮抗していて引き分けみたいな調査結果が出たのも、二人の神経をかなり刺激しているように見える。
T 二人の敵対意識の激しいことは、単なる犬猿の仲というよりも、既に骨肉の争いの域にまで発展してきている模様で、想像を絶する激しい確執だよ。
A 多少まだ病気のせいもあるだろうが、36人の閣僚の中で最もでしゃばらないで、一番慎み深いような印象を植え付けてきたルイス具志堅政府広報戦略担当長官までもが有力伯字紙に発言を求められて「国破れて山河ありのような状態にして置いたまま、政府を引き継いで去って行った者に他人の迫ヘを云々する権威なんてないぞ」と応酬していた。そう言う具志堅長官の政府PRの謳い文句が「ブラジル人であるあることに誇りを持とう」といった、ある有力伯字祇の阜サによると、蜜のように甘い内容を持ち、内外のマスコミから良い意味でも悪い意味でも大いに注目された。
ルーラ大統領の再選を軸に展開
T 来年の大統領選挙がルーラ現大統領の再選を軸に展開して行くことは、まず間違いないにしても、注目の的は、野党陣営の中から果たして誰が出てくるかだ。昨年の統一地方選挙で、セーラ野党候補を見事当選させたサンパウロ州のアウキミン知事(PSDB所属)を筆頭に、ミナス州のアエシオ知事(同)、リオ市のマイア市長(PFL所属)などの名前が盛んに奄ウれているのと並んで、FHC前大統領の出馬の可柏ォもよく取沙汰されるようになってきている。もし、この前現大統領二人の顔合わせが実現するとすれば、94年と98年に次いで、言わば因縁の対決になる。そして、さらに、興味深いのは、現段階での世論調査の結果では、就任後2年後という一つの通過点での国民から二人に対する信頼度がちょうど引き分けみたいになっているのに、実際に次の大統領選に名乗りを上げた場合、前任者が殆ど返り討ちになりかねないような非常に厳しい数字が出ている。又、既に挙げた三人の野党陣営の有力候補たちが束になっても、第一次投票の段階で早々と現大統領に過半数を制されて、一蹴され惨敗を喫してしまうるとの調査結果も出ていたね。
A いや、これも又、いかにも気が早いのではないか。次期大統領選に関する今の段階での世論調査は、まだ単なる人気投票の色合いしかないよ。第一、その政治のやり方に就いて、まだ期待して見守っているという有権者の方が依然として多い。現大統領に関する否定的な材料や評価が殆ど出尽くしていないという感じだ。ただ、投票まで後1年10日月近くもある現段階で、来年の大統領選挙が昨年の統一地方選挙の流れを受けて、政権与党であるPTと野党陣営の中核を占めるPSDBが再びポラリザャ刀i両極化)という図式で以って対決し、そのままずっと激しい選挙戦を繰り広げて行きそうな形勢にあるという点を指摘しておいてもいい。この両党以外から彗星の如く新人候補が出ることは、まずあるまい。この国の有権者は、89年のコ<鴻拒蜩摎フの登場で救世主的な肌合いの候補に懲りている。
T 多分、経済の調子が本格的に上向きになったからだろうが、いかにも唐突に伝えられてくる情報によると、ルーラ現大統領の任期を6年に延長させようじゃないか、という政治工作も政界の水面下で密かに進行中のようだ。音頭をとっているのがサルネイ上院議長(元大統領)で、後押ししているのは、アウド・レベーロ政治担当大臣だというふうに伝えられている。与党陣営の中でPTと並ぶ大勢力を誇り、これまで一貫してルーラ大統領を支持してきたPMDBが多分政界特有のフィジオロジズモ(利権誘導主義)の秤に掛けて野党になった方が有利と判断したのか、昨年末から政権離れを演じようとしていることと合わせて注目して行きたい。殆どの政党が己の主義主張より利権(害)を優先しがちだ。
A この国には、一種の政界用語みたいなもので、カズイズモという言葉もある。無理して日本語に訳せば、牽強付会とかこじつけといった意味になると思うが、要するに、軍事政権当時、上の連中が憲法上の規定を自分たちに都合良く有利になるように、一方的にこじつけて解釈する習慣が身に付いて以来、しきりに使われてきた用語だと受け止められる。FHC前大統領が97年にそれまで認められなかった大統領の再選を憲法修正案に急ごしらえみたいに盛り込んで国会で承認に持ち込んだのも、このカズイズモの臭気ふんぷんとしていて、強い非難を浴びたことがあった。ルーラ大統領自身、確かに「4年間の任期では仕事ができないヨ」というようなことを口にしていたが、自分の任期中にもっとやらせてほしいというのは、いかにも身勝手過ぎてルール(憲法)違反だよ。もし、延長するなら、2010年に選ばれる大統領からということではではないのか。
T 経済回復の足取りも、やっと本格的に回復に向かいそうなちょうどその狭間(はざま)にあり、ルーラ大統領の撫榾も、このところ、ほっとした安堵の色が読み取れる。採用する政策にも、今までと異なった余裕が感じられる。
A 来年の再選実現のために、その足固めをしなければならない隠れた重要な任務があるとは言え、今年のルーラ大統領は、まあ比較的無風状態に置かれ、ほっと一息つけるような気がする。権力の座に就いている者の強みを満喫し、次なる段階への闘志やら英気を蓄えることもできる筈だ。
届け少年コスメ君の憂国の情
T これは、フォーリャ紙のクロービス・ロッシ氏のコラムを読んで教えて貰ったことであるが、彼の多分同じ新聞社のある先輩がちょうどその機会があって、サンパウロ州の過去の有力知事に対して「貴方は、他の仕事でも充分にやって行けそうなのに、どうしてそんなに知事になりたがるのか」と聞いたことがあるそうだ。そうしたら、その知事が「オー、アミーゴよ。もし、キミが4年間だけでも知事の座で過ごすことができれば、いつも誰かが側にいて何でもやってくれるので、ポルタの取っ手にすら手を掛けないで過ごすことの良さがきっと判る筈だよ」と答えたらしい。同コラムニストは、さらに続けて「この国では、権力の座に就くということは、ポルタの取っ手に手を掛けてしまうことさえ省いてしまうのを意味する」と、いかにも意味深に書いていたよ。
A 私も、あのコラムなら、読んでまだすごく印象に残っているな。コスメ・デ・オリベイラ君という、今年まだ11歳にしかならず、かつての貧しかった頃のルーラ大統領に限りなく似た境遇にいる一人の少年がプラナルト宮に大統領を訪ねた時、日ごろ思っている問題を率直に話したことにヒントを得てのロービス・ロッシ記者のコラムだったね。
T いつも歯に衣着せぬ独特の筆鋒で知られるロッシ記者らしく、最後にこのコラムの問題の核心に迫るようにして「我がルーラ大統領が別だということを信じてやってもいい。しかし、プラナルト宮のど真ん中で、コスメ君から会見中に受けた<講義>の内容から判断する限り、どうやらそうでもないらしい。コスメ君は、ルーラ大統領に<大統領、今、この国の状況がどうなっているかを見るために、貴方自身が直接街頭に立たれることを希望します。(我々国民が)置かれた状況は、ひどいものですよ>と直言したそうである」と、極めて印象深く綴っていた。その意味では、過ぎし日のルーラ大統領に良く似ていて、今はまだ名もなく貧しいというだけのコスメ少年がプラナルト宮を訪ねてつい口から洩らしてしまった率直な直言の内容も、又、1週間に5回、ベテラン記者が絶えず辛口タップリに書き続けてきている厳しい記事の内容も、この国の現在の有り様に対する限りない憂国の情の発露といった点では、基軸が見事に一致しているように思えてならない。
A 来年の大統領選挙が「ルーラ再選」を軸に展開して行くことは、ほぼ間違いない形勢だろう。大統領の座でしばらく一息つくのもいいが、まず経済成長の足取りを持続性のある方向により確かなものとし、さらに、今回の景気回復から雇用水準の上昇、所得配分、貧困対策などに繋いで行くというこの国の最高指導者としての最も大事な役目も是非忘れないで欲しい、というのが大方の国民にほぼ共通した願いだろう。そうすれば、再選への確率が自ずからぐんと高まってくる筈だ。なにしろ、普段は、何も見ていない素振りをしている一般国民であっても、だんだん選挙が間近になって来ると、見るべき時の見るべきことだけは、案外、きちんと見ているものである。(筆者はメ[ル・ナセンテ人材銀行代普@
12月28日 記)
大変に遅ればせながら、今年も何卒よろしくお願い垂オ上げます。さて、当たるも八卦式に更に独断偏見をプラスする形で、「任期の折り返し点に来たルーラ政権」と題し、昨年の足取りをちょっとおさらいしながら、今年から来年にかけて卵zされる主なる政経関係の動きを追ってみました。「経済報知紙」の新年号向けに出稿したものですが、その後で大幅に加筆した最終稿をお送りさせていただきます。
絶えずご多忙中の皆様方とこのBatepapo向けには、長文過ぎ(約1万3000字)ますので、管理人の山下さんからもきっとご叱正をたまわりそうですが、約1ヵ月間にわたって休筆させていただいた分を急いで取り戻す意味合いもあるとご理解下さい。御用とお急ぎの方は、約10本立ててあります中見出しとそのおおよその中味を拾い読み程度して下さるだけで結高ゥと存じます。
ただ、最後の中見出し「届けコスメ君の憂国の情」の部分だけは、何とかご一読賜れば、望外の喜びといたします。何しろ、そこのところが一番言いたくて(あるいは書きたくて)つい前置きが長々となった感じもします。尚、邪道かもしれませんが、記事は、便宜上、対談形式をとりましたが、語り(書き)手は一人であることを翌゚お断り垂オ上げます。
桜井 敏浩/東京です。
赤嶺さんの「折り返し点に来たルーラ政権」[batepapo1607] を大変興味深く読みました。
全編に成るほどという指摘が詰まっています。大変有用な情報提供、深謝します。
以下は、読了感/コメントです。
・行政の効率が足を引っ張ったのは、ご指摘のとおり。ルーラ政権になってからの ALBRAS とエレトロノルテとの電力交渉でも、PT党活動や労組運動功労者への論功行賞人事で入ってきた人たちとの、ビジネス対話には手こずった経緯があり、ルーラ政権の命取りになりかねないと、2003年3月時点から警鐘を鳴らしていたものです。
そもそも4年ないし8年で政権交替があって、主要官僚総入れ替えの国より、一党独裁で腐敗へのチェックが足りないとはいえ(もっともこの点はブラジルも変わらず)、党官僚ヒエラルキーの確立した国の方がやはり優位かも。
・プライマリー財政収支黒字は、確かにIMFはじめ国際金融界からの信認度向上のために、象徴的な成果となりましたが、上記の行政の実行迫ヘの不足が落Z執行率を下げた結果ではという疑念が湧いてくるのですが、如何でしょうか? さらに穿った見方をすれば、 2005,2006年度に大統領再選・州知事等の選挙対策出動を考えて、溜め込んでいたのでは?
・「弱者の社会的な取り込みが<ルーラ再選>への別の決め手になる」とのご指摘は、まったくそのとおりでしょうが、その効果が薄い時の弱者層の現政権への反発は、“変革”を期待してPTに票を入れたこともあり、一層強いでしょう。
・5.3%の成長率は、ご指摘のとおり、大変上出来な数値であることは確かですが、中国の高成長率持続と比較すると、まだますます水を空けられないためには、さらなる成長が必要ですね(失業率引き下げのためにも)。
・最後 「届けコスメ君の憂国の情」にある、「ポルタの取っ手に手を掛けないで過ごすこと」の快感に浸った者には、もはや在任・留任・再任自体が目的のすべてになってしまい、何かを成し遂げるための手段であることが忘れられてしまうという示唆は、大統領に限らず、役所でも企業・団体でも、身近によく見られることですね。妙に実感をもって読みました。
赤嶺さん
貴重なレポートをありがとうございました。
複雑に絡み合ったブラジルの内側を知ることが出来て参考になりました。
最後のコスメ君の記述は、ブラジルをこよなく愛する方の温もりを感じます。
また、ブラジルの良識に感心すると共に、このような政治へのインプットが行政でアウトプットされることを期待します。
工藤 @サンパウロ
和田さん 桜井さん(敏)、工藤さん、伊豆山さん、皆さん(受信順)
赤嶺です。
<インセンチーブ>
小生の拙文駄文(約1万4000字)に過分なるエールを頂きまして有難うございます。昨年、日本へ旅行した時の病気(脳梗塞の疑い)の多分後遺症でしょうか、歩くのがとても億劫になるくらい体がだるくて疲れやすくなり、生まれつきの眼力不足にプラスして、視力低下もとみに加わり、難儀を重ねてきましたが、そういう時にやっとの思いで纏めた長ったらしい拙文が皆さんのお目にとまったことは、大いなるインセンチーブとなりました。伏して感謝垂オ上げます。後しばらく目の治療など、休みを余儀なくされますが、本欄だけは片目ででも見守るつもりでおります。日本の桜井さん、いくつかの急所を衝く折角のご質問を承りましたが、ちょっと大げさな阜サをしますと、今まではちょうど満身創痍の状態でしたので、お問い合わせの件をよく考え、検討することもできず、お答えできないままになってしまいました。もう少し、宿題の形にさせて置いてください。伊豆山さん、あの独特の視点と鋭い切り込み(口)などといった貴兄の持ち味を大いに発揮してください。その時は、不自由なもうひとつの目を何とか無理して押し広げるようにしてでも注目(割目)することにいたします。
<OBS> 和田さん、そういうわけで貴HPへの拙文駄文の掲載の件、何度も連絡を受けましたが、何卒よろしくご高配下さい。ただ写真の件は、ご勘弁下さい。お願いすべきは、たとえ不出来の駄文であっても、不細工だけれども自分の血を分けた恵まれない娘(息子)みたいなもので、より可愛いという点では、人語に落ちません。誤字脱字の類、文章の訂正など、和田さんの持ち前の慧眼で以って、できるだけお手を加えられた上、更なるお化粧直しを施し、願わくばBonitinhoで貴HPにはデヴューさせてやって下さい。末筆となりましたが、自前の立派なお城(自己社屋)を築かれた由、心からおめでとうございます。ついでにこの時期、青息吐息の小生にも、できれば儲ける秘訣を本欄にて是非教えてください。 いつも他紙掲載済みの二番煎じみたいな拙文を掲載していただいて垂オ訳ございません。もう少し体調が元に戻ったら、又いつか貴HP向けのExclusivoな原稿を書かせていただくことを願っております。お元気でご活躍下さい。’
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