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【新井さんの森に掛ける夢】 ベレン在住の佐藤卓司さんのお便りです。
夢・ベテランのMLにベレン在住の佐藤卓司さん(東京農大卒)よりトメアスー移住地にお住まいのこの『私たちの40年!!』HPでも御馴染みの新井範明さんを訪ねたとのニュースを写真と共に紹介しておられます。佐藤さんのお便りを日本学生海外移住連盟の欄に掲載して置きます。
ご自分の100HAの原生林を私設保存林として保全し「トメアスー自然学校」という村おこしに使っておられるとのこと。またトメアスーを訪問して自然林の遊歩道を歩いて見たいと願っています。
写真も佐藤さんから送って頂いたものです。


ご無沙汰しました。ベレンの佐藤卓司です。
先週、トメアスーに行き、2月4日午後に新井範明さんのお宅を訪ねました。
新井さんは、当MLで紹介されていますが、アマゾン原生林の私設保存林100ヘクタールを設けていて、訪れる人が多くなっています。この自然林に遊歩道をつけて、2002年に保存林と発足させています。
先月は、「トメアスー自然学校」という村おこしと、環境教育を兼ねた催しが兵庫県のNPOとJICAの支援でありました。
自然学校開校に当たり、前もってインストラクチャー養成に力を入れたおかげで、とても充実した5泊6日の第一回コースが成功していました。ベレンから6名、トメアスーからも6名の生徒が参加したそうです。期間中、新井さんの原生林でテント生活を一泊2日行っていました。この自然学校終了時に、「どこが一番思いでに残ったか」とのアンケートを取ったところ、原生林散策の道(Trilho)だったそうです。
以下、新井さんご夫妻の写真と、私設保全原生林の写真を唐阨tけます。

佐藤 さん ポルトアレグレの和田です。
新井ご夫妻の写真、とても懐かしくお元気そうなご様子嬉しく思いました。
同じ場所に根を生やしておられる強さ、逞しさを感じます。また訪ねて見たいと思っています。
ではまた。

新井ご夫妻の写真、喜んでいただけて光栄です。
新井さんは、この場面の写真でなく、実は次の背景での写真を希望されていました。
この背景に、大きな木(マサランドゥーバ)の写真があり、この木が最近倒れてしまったからです(犬の上がその根です)。
新井さんは、とても勉強家で、手にしている本はキュー植物園長のG.T.プランスの本です。プランスはこの本の副題にあるように「人間と自然の共生をはかる」ことに尽くしたことで、花博の特別賞を得ていると聞きました。
新井さんの森は、原生林で極相林に分類できますが、森は生きていて、絶えず倒木し更新が繰り返されています。従って、森の中に遊歩道を作っても、絶えず道の上に倒木や枝、蔦などが落下して、その除去をして道の管理をしていくのは根気のいることです。
新井さんの日本を出る時の夢は、当地で植林を行い加工も含めた林業分野の事業をすることだったそうです。「お金がなくて、とても植林に取り組めなかったので、せめてある森を保存しようとしただけ」と謙遜されますが、この100haの原生林を保全することは、大変な意義深い、夢を追う事業だと思います。かって原始林に覆われていたトメアスー地区ですが、今は殆ど森が消え、残った森も劣化の進んだ林分になっています。こうした折に、一部なりともアマゾンの多様性を保つこの保全林は、大切な地球の資産を保存する事業と言っても過言ではありません。
最近は息子さんも、保全林について理解してくれるようになったと、喜んでおられました。更に多くの協力者を得て、この森の維持が末永く続くことを願ってやみません。
佐藤 卓司
Takushi Sato
Trav.Lomas Valentina, 1492/C
CEP:66.087-440 Belem, PA BRASIL




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