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会長候補演説=4時間半、熱気に包まれ=満場2百人が詰め掛ける (顛末記3)
弁舌が立ち大きな声と大きなジェスチアーと田舎弁(宮崎弁?)が混じる話好きな谷候補が得意とする会長候補演説会に持ち込めたことで選挙戦を有利に進める事ができたようですが、相手が現執行部の現会長で文協の総ての組織と資料(定款、会員名簿他)を自由に駆使できる相手を敵に回しての戦いでは、相手の手の内が分からない暗闇での戦いも覚悟せざるを得ず苦労したことでしょう。
写真は、『私たちの40年!!』MLを通じてカナダのトロントにお住みの丸木 英朗さんからの檄文が谷選挙事務所の入り口の壁に唐轤黷トいました。


谷氏優勢の様相も=シャッパ締切=上原陣営にあせり? 4月7日 (1197)

またまた昨日からサンパウロに出てきています。サンパウロの大展示会場ANHEMBIでBRASIL PLAST 2005のプラスチック関連の機械、製品、サービル関係の展示会が開かれており2日間歩きまわる事に成っています。これから客先を訪問展示会場に出向き夜の7時のフライトでポルトアレグレに戻ります。
6日のニッケイ新聞WEB版に下記の記事が出ていました。愈々、日本文化協会の会長選挙は三つ巴で投票に縺れ込むようです。

ニッケイ新聞 4月6日(水)
 現会員約三千百人のうち、約千人が幽霊会員で選挙権はない。二千人の有権者中、五百人を越える谷派支持者がおり、谷氏優勢の見方が強くなってきた。
 現執行部を擁立する立場を明らかにした最高審議会は、谷陣営による一連の選挙活動を批判する内容をシャッパ二日前の段階になって公普B
 谷氏はこれに対し、「自分は天に恥ずることはしていないし、時代と共に会も変わらなければ」と揶揄しながらも、(自分が会長になれば)シャッパ選挙システムを変えていく考えも示した。
 現執行部側の立場にいる人物から、本紙二日付け七面の記事について、「最高審議会が谷氏の選挙活動を批判していることに触れていないのは偏向的だ」との電話があったことからも、現執行部側のあせりが感じられる。
 また、消息筋によると、「現執行部が新会員の取り扱いについて、臨時総会を設けて、再考する考えがあるようだ」
 シャッパ提出は本日(六日)の午後五時半まで。事務局はシャッパに連名されている人物が会員であるか、会費未納がないか、複数シャッパに名を連ねていないかなどを確認。七日の午後七時から、選挙管理委員会(原田清会長)が召集され、シャッパの承認を行う。八日から、文協エレベーター脇の掲示板に公示される。


連立交渉、かみ合わず=上原、下本の両氏=谷氏含め三つ巴の戦いへ 4月7日 (1198)

日本文化協会会長選挙の関係ニュースです。
ニッケイ新聞  4月6日(水)

 文協会長選挙まであと藷に迫ったきょう六日、シャッパの提出が締め切られる。連立が卵zされていた上原、下本の両氏は三日間連続で友好的な提携に向け交渉を進めたものの、議論がかみ合わず、物別れに終わった。結局、上原、下本、谷の三氏のシャッパが提出される見込み。三つ巴の選挙戦となりそうだ。
 五日正午から、シャッパの調整を図るため、上原、下本両陣営が会談。前者からは上原会長、松尾治、伝田英二、和田忠義ら三副会長、下本陣営からは下本八郎、横田パウロ、中沢宏一、池田昭博、宮原ジョルジ、永堂ジョルジ氏らが出席した。会合は三、四日の両日にも行なわれている。
 上原氏はレオポルジーナ案の完全撤回を求める下本派に対し、「個人としては何もいえない。決定には(百周年祭典協会の)総会にかける必要がある」と明言を避けた。
 連立シャッパ作成に関しては、上原氏に対し「評議員会長や名誉会長などの体面を保てる役職に就くよう」〃両陣営〃からの要請があったが、上原氏は「自分で決めることはできない」とあくまで決定権は自分にないことを強調した。
 下本氏は五日の会談で、自身の陣営から副会長が任命されることを条件に、「自分は会長にならなくてもいい」と発言。「会長としての立場をはっきりする」よう、上原氏に詰め寄ったが、「私は独裁者じゃない」と上原氏は意思を明確にしない態度を終始貫いたという。
 下本氏によれば、きょう文協事務局に提出されるシャッパには、現体制側からの会計監査四人が連名しているようだ。
 一方、最高審議会の要請を退け、徹底抗戦の高ヲを見せている谷陣営もシャッパ作成には頭を痛めているようだが==B


シャッパ提出=文協会長選挙に火ふた=上原、谷、下本3氏=注目の陣容明かされる。 4月7日 (1199)

プラスチック機械、製品、サービルの展示会参加を終え何とかポルトアレグレに戻って来ましたが、クタクタでメールをCHKするのがやっとの状況で報告書にも手が付かず今晩は休みます。サンパウロで購入した今朝の新聞をニッケイ新聞WEB版で見つけましたので下記転載して置きます。愈々選挙に突入のようですが、12日に文化協会小講堂でで3候補参加の討論会?意見交換会がニッケイ新聞、サンパウロ新聞共催で行われるとのことです。民主化したものですね。谷陣営のシャッパには戦後移住者の錚々たるメンバーが名を連ねているようです。

ニッケイ新聞 4月7日(木)
 文協会長選のシャッパ提出期限の六日、上原幸啓、谷広海、下本八郎三氏が出馬を改めて楓セし、それぞれの陣容が明らかになった。続投を目指す現職の上原氏は副会長の刷新を図った。戦後移住者の名前をずらり並べた谷氏。それに対し、世代バランスを考慮したのが下本氏のシャッパといえそうだ。三年後の移民百年祭に向け、コロニアにふさわしいトップはだれか。序Z日の会員選挙まで残り藷を切り、選挙戦がいよいよ本格化する。
 午後三時、一番乗りで文協事務局にシャッパを提出したのは下本氏だった。上原陣営との連立交渉が不調に終わったが、「百周年の節目を目指し、コロニアのために働きたい。落ちても評議員としては残るので、するべきことはしていくつもりだ」と力強く語った。
 二助ェほど遅れて谷氏が到着。優勢が伝えられる中、落ち着いた面持ちで、「勝つのが目的ではない。世代間の溝を埋めるため今後協力を広く呼びかけたい。どの候補がなっても協力し合うことを提案するつもり」と述べた。
 同日夕、締切り直前にシャッパを発浮オた上原氏は現職会長として「初めての試みとなる選挙がスムーズに運ぶことを願っている」と話した。また、選挙戦の見通しについては、「二年間やってきたことを認めてくれる人もいる。私が沈黙を守っていると非難する声もあるが、論より証拠」と自信を見せた。
 シャッパの公示は八日。文協内に掲示される。その前日に、選挙委員会が開かれ、シャッパのメンバーが昨年まで会員になっているか▽会費未納はないか▽ほかのシャッパにも名を連ねていないか=などが確認される。三氏のシャッパは次の通り(提出順)。
 【下本氏】
  会長下本八郎▽第一副会長中沢宏一(県連会長)▽第二横田パウロ(元中央銀行理事)▽第三永堂ジョルジ(コーペルコチア元副会長)▽第四山本エジャ刀i現文協正監査役)▽第五宮原ジョルジ(相互援護協会会長)▽第六山根エイタロウ(USP工学部教授)▽第七オオサカ・ノブコ(文協を考える会)▽選任理事木原アルマンド(元陸軍大佐)▽会計選任理事羽田宗義(元県連会長)▽落Z企画担当理事池田昭博(元聖州財務庁長官)▽正監査タナアミ・チカラ(サンパウロ地方会計士協議会会長)、木多喜八郎(希望の家理事長)、清原賢治(元文協会計理事)、有北ジョルジ(サンタクルス病院理事)、市川アルシンド▽補充監査桜井仁(修養団会長)、尾身カルロス(医師)、中野孝三(眼科医)、富永ミネコ(元USP化学部教授)、木原好則(和歌山県人会会長)▽以下は理事=北川彰久(日伯音楽協会会長)、横田啓(栃木県人会会長)、山中イシドロ(農務省補佐官)、荒木克弥(山形県人会会長)、福本ケイコ(司会者)、青山ルイス、広瀬マリオ、持留マリオ(USP薬学科教授)、弓桁マサオ(元日本語普及センター副理事長)、松本ミゲール(技師)、石川諭(民謡協会会長)、峰村康(開発青年隊前会長)、五女虫i(老ク連副会長)、多羅間俊彦(元東京都友会長)、上野ユウコ。
 【谷氏】
 会長谷広海(ブラジル日本語センター理事長)▽第一副会長小山昭朗(ブラジル日本移住者協会長)▽第二赤嶺尚由(人材銀行メ[ル・ナッセンテ社長)▽第三相田祐弘(ブラジル稲門会長)▽第四諸川有朋(元4Hクラブ総務理事)▽第五山口泰彦(テツシン社長)▽第六永山八郎(元コチア青年連絡協議会長)▽第七知花良治(沖縄県人会副会長)▽選任理事徳力啓造(ブラジル倫理友の会理事)▽会計理事清原賢治(元文協会計理事)▽落Z企画担当理事石田光正(盛和塾理事)▽以下は理事=飯島秀昭(美容院メ[ホーグループ代普j、小林操(元茨城県人会長)、小森宏(ブラジル日本会議理事長)、高瀬博司(ニュージャパン社長)、浜田ジェルャ刀i元サンタクルス病院理事)、高木和宏(大和商事社長)、山田充伸(ブラジル倫理友の会長)、板垣勝彦(ブラジル盛和塾代普j、牧晃一郎(産業開発青年隊会長)、高橋一水(コチア青年連絡協議会長)、田中栄一(ブラジル日本語センター理事)、岸本晃(兵庫県人会副会長)、石井千秋(石井柔道館長)、鈴木康夫(茨城県人会長)、荒井勝夫(農業)。
 【上原氏】
 会長上原幸啓(現職)▽第一副会長セキネ・タカノリ(輸出入業・不動産業)▽第二副会長吉岡黎明(現第一副会長)▽第三副会長松尾治(現第三副会長)▽第四副会長秀島ヒロユキ・マルセーロ(現第七副会長)▽第五副会長シャクダ・ミヨコ(コチア青年連絡協議会副会長)▽第六副会長小原彰(陸軍濫役少将)▽第七副会長小川彰夫(現広報担当理事)▽書記重田エウゾ(現理事)▽会計伝田英二(現第四副会長)落Z企画担当理事▽武用ヨシオ・サムエル(丸一醤油社長)▽理事スガワラ・ミュートン、川合昭(現第六副会長)、ヴィウマ・キヨコ・ヴィエイラ・ダ・モッタ(元通信大臣夫人)、ゴヤ・ハルミ・アラシロ(公務員)、花城アナクレト・セイテツ(エンジニア)、レオ・ススム・オオタ(現文化理事)、小林ヴィクトル(前ブラジル日本青年会議所会頭)、中川柳田恭子(心理士)、ルイス・ユキ(前UPK会長)、頃末タツヒコ・アンドレ(前ブラジル療育音楽ボランティア協会理事長)、和田忠義(現第二副会長)、水本スミ(元エスペランサ婦人会会長)、沖中クニヒロ・ロベルト(文協美術委員長)、田中洋典(前広島県人会会長)▽正監査タミオ・シミズ(USP教授)、セオ・マリオ・タダミ(現第一会計理事)、新井ジュリオ(薬局店主)、セキヤ・ロベルト・ヨシヒロ(ホーリネス教会)、マサミツ・カワウチ(現会計理事)▽補充監査イノウエ・ヒサヒロ(現芸蝿マ員)、クスモト・ルミ(現芸蝿マ員)、ハシズメ・アキオ(エンジニア)、セガワ・ペドロ・イワオ(不動産業)、ブヨウ・マルコス・シゲオ(製造業)▽評議員長大原毅▽第一副会長池崎博文(リベルダーデ文化福祉協会会長)▽第二ホンダ・タケシ(サンスイ社長)▽第三多羅間俊彦(元東京都友会会長)▽第一書記ヒラタ・ミツオ▽第二書記水本ナオミ・エレーナ(サンパウロ新聞専務)▽カワノ・ヨシオ。すべて敬称略。


谷文協会長派の副会長候補の赤嶺さんの投稿です。 4月12日 (1232)

先週の土曜日の午後に行われた3候補の立会い討論会に参加された谷派の副会長候補の赤嶺さんの投稿です。

<立会い討論会の模様>
 去る9日に両邦字新聞社主催で行われた3人の候補者による文協の会長選挙(16日投票)の立会い討論会は、とてもよかった。当地におけるこの種の催しは、ともすれば、口角泡を飛ばしたり、腕を振り上げ、目を剥き出しての相手候補の罵り合い、揚げ足取り、そして、結果的に泥試合に終始しがちであるが、そういった場面もなく、むしろ、各候補の巧まざるユーモアを交えて会場の笑いを誘いながら、それぞれの主張や公約の類(たぐい)を披露していった。これは、与えられた持ち時間の制限など、各候補が討論会の規定をかなり忠実に守ったことと、両新聞社を代浮オての2人の司会者による当日の討論会の舵取りが余程しっかりしていたからだろう。珍しく各候補の教養と司会者側の知性が感じられた討論会でもあった。主催者側の知性といえば、最後の質議応答の時間に移って、多分、自分の贔屓の候補を応援し、相手の対立候補の足を引っ張るような書式による質問状が数多く出されたに違いないが、司会者側は、そのような事情をとっくに心得ている様子で、まず3候補に共通する質問状から優先的に取り上げ、個々の候補をより誹謗し、その足を引っ張るような質問状は、殆ど取り上げられず、紹介されなかった。
 実は、戦後一世移住者を中心に組まれている谷候補のシャッパに第2副会長として入っている小生も、上原現会長に対して多少意図的に「ヴィラ レオポルジーナに総合センターを建設する計画が完全中止なのか、又、再開含みの一時凍結なのかは、現会長の続投に支持票を投じるかどうかを決める上での重要な判断基準になるから、この討論会という重要な場所で是非明らかにしてほしい」といった内容の質問状を出していたが、それも取り上げてもらえなかった。しかし、帰り道、よく考えてみて、司会者側の判断の仕方をむしろよく理解するまでに至った。その理由は、どの候補に対しても、公平な質問状の取り扱い方を貫いていることが判ったからである。今回の文協会長選挙に出馬している3人の候補には、1世、準2世、生粋の2世という風に、それぞれ際立った持ち味がある。第1回目の投票で、過半数(50%プラス1票)を獲得した候補が出なければ、上位2者による決選投票が行われることになっているという、形式だけは、大統領、州知事、市長選挙並みの物々しさである。投票日は、もうすぐそこまで近づいてきているが、勝敗の行方は、本当のところまだ判ららない。


会長候補演説=4時間半、熱気に包まれ=満場2百人が詰め掛ける 4月12日 (1234)

去る9日(土)に行われた3候補の討論会の様子を赤嶺さんからも知らせて頂いていますが、ニッケイ新聞には12日付けで下記報道が掲載されています。WEB版からお借りしました。

4月12日(火) ニッケイ新聞
 「私に清き一票をお願いします==v。サンパウロ新聞、ニッケイ新聞共催の文協会長選挙の立候補者による「立会い演説会」が九日午後一時から開催された。候補者の声を聞こうと詰め掛けたのは一世を中心とした約二百人。異例の満場となった文協ビル小講堂は、熱気に包まれ、コロニア巷間を賑わせている文協初の直接投票選挙への関心の深さを伺わせた。
 壇上には上原幸啓、下本八郎、谷広海の三候補。サンパウロ新聞社の鈴木雅夫、本紙の深沢正雪両編集長が司会を務めた。
 立会い演説会では、各候補者に所信楓セのための立候補演説が二助ェ与えられた。主催者側が文協と百周年記念事業、それぞれが抱える問題を三つずつ挙げ、各候補に回答してもらうスタイルをとった。
 開始前に会場に配られた質問用紙に対しては、五署l以上が用紙を提出。重複しているものや注目度が高いものについて、司会者側から質問がなされた。 
 ◎日伯学園問題をどう考えるか
 「文協内にある日伯学園検討委員会で副会長を務めており、報告書もすでに提出したが、祭典協会には取り上げられなかった。日本語センターでも同様の委員会を作っているが、コロニアに教育なくして日本人なしと思っている。セカセギ子弟の問題も重要。教育関係には日本政府からの援助を受けやすい。百周年ではどうか分からないが、教育の灯は消さないように努力していきたい」と谷候補。
 下本候補は橋本元総理が来伯した際、日伯学園問題に興味を持った経緯を話し、「四百の学校が傘下にある日本語センターが取り扱う問題だろう」とその考えを述べた。
 自身が長年、教育に携わってきた上原候補は、「賛成だが、どう経営していくのかが問題。専門家と検討すべきだろう。いい教師陣とメインテナンスが大事。レベルの低い学生を出しては意味がない」とした。
◎地方文協との連携方法を具体的に。
 「文協が長年頭を痛めている問題だ。個人としてはUNENのような連合会ではなく、別の大きな団体が必要だと思う」(下本)
 「多くの団体をまとめるのは難しいが、現在出来つつある文協ネットで地方文協の情報が分かる。インターネットで日系人同士の交流ができると確信している」(上原)
 「上原氏と似ているが、踊り、民謡、短歌など様々な催しの日付や説明をHPなどで知らせることが考えられる。共に目的を達成できるような仕事を始めることもいいだろう」(谷)
◎UNENをどうするか。 「いらない」(下本)
 「考えとしてはいい。今のところ睡眠状態にあるが、話し合うべき問題だ」(上原)
 「やめた方がいい。費用もかかるし、無理。日本側は文協を日系団体の代浮セと思っている」(谷)
 【上原候補への質問】
◎何故、移民の日にサンパウロで行事を行えないのか
 「〇八年は日伯政府により、日伯友好年と決められており、これは政府間の問題だ」
【谷候補への質問】
◎何百人という新会員を増やしたことについて、モラルの問題を指摘されているが=B
「こういう質問がくるだろうと思っていた。そういう見方は新会員に失礼。様々な団体に千六百人の非会員に手紙を送り、パンフレットを四百部配布するといった選挙活動を行ってきた。決起集会でも八序Z人が文協改革のため、入会してくれた。天に恥じることはないと思っている」
【三候補への質問】 
 当落に関係なく、文協のためにお互い助け合っていくのか。
 「当選後、組閣をし直すという意見もあるが、それなら何のための選挙なのかということになる。しかし、メンバーの入れ替えは必要になってくるだろう」(上原)
 「今のシャッパの半数は辞めてもらう話になっており、当選後に他シャッパに入っている二世にも入ってもらい再組閣する考えだ」(谷)
 「上原氏と庶條ヤほど話したが、結局、こういう形になった。今は選挙しかない」(下本)
【深沢編集長から、上原候補への質問】
 文協に一世の声が反映されてないことがいわれるが。
 「そういう考えはない。シャッパに戦後移民も入っている。反対する人がいるのは当然。(世代間の)パイプが良くないのなら、直すだけのこと」
【深沢編集長から、谷候補への質問】
二世たちとどういう形で折り合いをつけていくのか。
 「当選後は落ちたグループのメンバーに当たって、若い人中心の特別委員会を作り、会合を続けていきたい。定款改正以降は、現シャッパから半数は〃サヨナラ〃と考えている」
 鈴木編集長の「レオポルジーナ案に反対の人は挙手をお願いしたい」呼びかけにはほぼ全員が手を挙げ、「絶対反対!」との声もあった。
 谷候補が「どういう会社に世論調査を依頼し、落Zはいくらなのか」と上原候補に質問。総会で話し合う必要を繰り返す上原候補を下本候補が制し、「四時間以上もこの暑いなか、座っている皆のほとんどが手を挙げた。これ以上の調査はない!」との発言に会場は沸き上がった。
 開始時には照りつけていた日差しがかげり始めた五時過ぎ、四時間半を越えた「立会い演説会」に耳を傾け続けた来場者に三候補者からあいさつがあった。
 「委任状でも、選挙に参加してほしい。それがコロニアのためになります。清き一票を下本にお願いします!」
 「ここに来るまで見世物になるのでは、と心配していた」と上原候補。「お互い泥をかけることなく、真剣な議論ができたことを嬉しく思う」と安堵した撫で頭を下げた。
「今回の出馬は天の使命」と谷候補。「コロニアのために一生懸命働く。それ以外ない。次の世代にバトンタッチする最後の使命を受けた」と最後のメッセージを送った。


マニフェストと質疑応答、B上原幸啓氏
4月14日(木)ニッケイ新聞

 現職の上原幸啓候補は最初の自己紹介で、「僕は日本で生まれ、ブラジルの田舎で育った水のみ百姓。エンシャーダをひいた経験もあります」と学者イメージを払拭しつつ、「文協は若い人たちを大事にしたい」と、文協祭りの成功に世代を越えた協力があったことを強調した。
 九歳で親に連れられて渡伯。聖州オリンピア市の非日系寄宿学校に通った。一九四六年に出聖し五三年にUSPを卒業。以来、同校教職一筋に過ごしてきた人生も振り返った。
 その中で、「日本は戦争に負けたが、自分は日本人として負けないと奮い立った人間です」と普段の温和さとは、違った力強さを言葉ににじませた。
 文協会長に就任した二年前は叙怎激Aルの赤字だったが、昨年は二叙怩フ黒字に転換させたことや、理事たちが休暇なしで職務を全うしてきたことを強調。「コロニアだけでなく、ブラジル社会に向けて活動を続け、若者たちをさらに呼びこんでいきたい」。
 三候補に分かれたことは残念だが、三人とも思いは一つだ、と協調の姿勢を示した。
■文協について■
◎「現在、文協が進めている創立五庶年事業を継続して行うのか」
 半世紀前、バラバラになっていた日系社会をまとめる役割を担った文協創立の経緯を振り返りつつ、第一の目的は「夢を持った創立者たちに恩を返すこと」と五庶年の意義を確認。両候補者からの意見もこれから「考慮に入れて検討したい」とした。
◎「国士舘スポーツセンター、移民史料館の運営、取り扱いをどのように考えるか」
 国士舘について、「本当に難しい問題」とし、「センターの近くの人々に利用してもらいたい」と述べるに留まった。
 史料館に関しては、「世界中を見ても、黒字の資料館や博物館は少ない」と話し、「文協はチームワークでやっている。チームを信じて、一日も早く解決したい。皆さんの知恵をお借りしたい」と呼びかけた。
◎「文協を通じたコロニアの活性化と次世代の若者をどのように取りこんでいくか」
 「第一にこの文協を新しくする必要」を挙げ、人が集まる場所の必要性をこの二年間でつくづく感じたと話した。地方文協とのつながりも経済的な理由から、助ェできなかったことを釈明しつつ、「パワーもカベッサもある若い理事たち」に期待をかけた。
■移民百周年について■
◎「日伯総合センターの建設問題」
 「あくまでも百周年行事のひとつで、センター案だけではない」ことを強調しつつ、最近反対の声や電話があると吐露。同案に関する交渉は凍結したが、今月三藷に開かれる百周年祭典協会の総会で、世論調査を提案する考えを述べ、「総会で反対決議がされれば、それで終わりの話」と説明した。「ただ、色んな土地を調べたうえで、レオポルジーナに行き着いた」とあくまでも同案を推す立場を貫いた。
◎「箱物以外の百周年事業をどう推進するのか」
 (移民の日の)六月諸ェ日には、ブラジリアで日伯間政府の催しを考えており、時期的に公文書で要請を提出したい。皇族も招待する考えだ。六月二処齠は聖市のモルンビー競技場でエスコーラ・デ・サンバなどを呼び、大きなイベント、二藷日にはパラナやミナスなど他州と共同で何かをやりたい。
◎「文協と移民百周年祭典協会の関係をどう考えるか」
 「文協がダメだと百周年もダメになる」との考えから、文協の強化が肝要だと強調。「色んな問題を抱えているが、皆の意見を聞いて考えていくべき。間違いは直していきたい。一人一人の考えがあるが、仲良く話して譲り合っていけば、立派な式典ができると思う」と締めくくった。





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