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上田 伊之輔さんのブラジル50年!!(1955年チサダネ号でリオに到着)。 
広島にある日本製鋼所の押出機据付工事でもう10数年に渡り通訳として仕事を手伝って頂いている上田 伊之助さんにお話を伺いました。上田さんは、1934年11月28日に静岡県三島市生まれで地元の田方農業高校、畜産科を卒業、1955年20歳でローヤル・インター・オーシャン・ラインのチサダネ号で雛の鑑別士としてリオに到着、今年の11月でブラジル50年を迎えられます。11月には、71歳になりますが、現役でリオのリオポリメロスのポリエチレン樹脂生産用の日本製鋼所の押出機の据え付け現場で元気に通訳として働いておられます。仕事の合間にお聞きした上田さんのブラジル50年をご紹介します。
写真は、リオの工事現場の控え室で撮らせて貰ったものです。


上田さんは、1955年11月7日西廻りのロヤル・インター・オーシャン・ラインのチサダネ号でリオの到着下船しました。当時石川島播磨造船所ISHIBRASがリオで操業を始めており養鶏関係の仕事、雛の性別鑑定士の資格で移住して来た上田さんたち数名の若者は、アメリカ人の貿易商の多角経営策に基づく養鶏事業部門の下で1年半働いたが事業が軌道に乗らず夜逃げ同然の形でブラジル南部ポルトアレグレに移り、サンタマリア市、カシオエイラ・ド・スール等の町で養鶏、野菜造り等を経験したのち母親が連れて来て呉れた花嫁移住者の同郷の奥様と結婚、3男、3女のお子さんに恵まれ1966年に開設された海外移住事業団の計画移住地IVOTI移住地に入植され5ヘクタールの土地にIVOTI移住地の主用作付けの葡萄『巨峰』を1.2ヘクタール、柿、枇杷、みかん等を植付けました。IVOTI移住地の組合を結成し長年専務理事さんとして組合の裏方を担当し葡萄のフランス向け輸出等も実現させました。その後IVOTI移住地も花弁栽培等の導入で多角化され組合の必要性がなくなり組合の組織が解散し上田さんも活躍の場がなくなり奥さん任せの農業も奥さんを癌で無くした後は続ける気持ちがなくなり折角の農場も荒れ放題、農業を次ぐお子さんも無く犬と一緒に一人暮らしの上田さんですが、若い頃から好きだった機械いじりの延長としての日本製鋼所の押出機(ポリエチレン、ポリプロピレン等の造粒機)の据付指導員の通訳の仕事が気にいっており現場で自ら工員と一緒になって実演、指導を手伝って呉れています。特に現在据え付け中のリオポリメロスの大型押出機2台の据付には最初から携わっておりブラジルで日本製鋼所の押出機に付いての技術面(電気関係も含め)での一番の理解者として便利存在となっており今後の活躍が期待されています。
名古屋の【愛・地球博】を是非見てみたいと云っておられましたが、据付作業が延びており実現せず、日本にいる次女の弥生さんの住んでいる滋賀県彦根市にお孫さんの世話を兼ねて年内に行きたいとの希望に切り替えていますが、最終段階に入っているリオポリメロスの試運転、その後の生産指導の作業終了が延びると年内の訪日もどうなるかと気にしておられる状況ですが、現在の仕事が芯からお好きなようで仕事のある限り仕事を優先したいと張り切っておられます。





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