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考古学者・古城泰氏の生涯綴る 岡村淳氏、新作『KOJO』を完成
サンパウロ新聞のWEB版7月21日付けに岡村 淳さん提供のアンコールワットで撮られた写真と共に掲題のニュースが掲載されています。まだ鑑賞する機会を得ておりませんが、是非見せて頂きたい新作です。
岡村さんは再度8月、9月に訪日とのこと日本全国で上映・講演会を計画されているようです。下記は岡村さんのHPより収録しました。
岡村の次回訪日に合わせて、全国各地でさまざまな岡村作品の上映・講演会を企画していただいています。
北は東北から、首都圏、中部、そして九州まで。
間もなく詳細を拙サイトでもお知らせいたします。
お楽しみに!
写真は、サンパウロ新聞に岡村さんが提供されたアンコールワットのものです。


考古学者・古城泰氏の生涯綴る 岡村淳氏、新作『KOJO』を完成
サンパウロ市在住の記録映像作家、岡村淳氏の最新作「KOJO ある考古学者の死と生」(三時間二曙ワ分)が、このほど完成した。

 岡村氏の先輩にあたる古城泰(こじょう・やすし)さんが二〇〇〇年五月に四序Z歳の生涯を閉じた。氏への思いを深く持つ三人の知人の記憶と活動を通じて、古城さんの人間像が生々しく浮かび上がる。映像に出てくる人物たちは、それぞれの活動の中にも「古城イズム」を踏襲しており、今は亡き氏の人生観を通じて「人間の生き様とは何か」を考えさせられる作品だ。

 古城さんは、考古学者、人類学者、未確認生物学研究者として日本国内のみならず、アメリカやカンボジアでも活動を行ってきた。現場主義とローテク研究を続け、ひたすら前向きに行動してきただけに、尊敬する先輩の自死に対する岡村氏自身の疑問も大きかったようだ。

 登場人物は、カンボジアのアンコールワット遺跡など調査を行う女性、フィリピンで考古学発掘調査を行う男性、うつ病になりながらも、かつては日本の発掘調査に携わった東京在住の女性の三人。

 今回の作品は「自分でも新しい試み」(岡村氏)として、ナレーション無しで登場人物との話の中で展開される。

 「古城さんはどうして死んじゃったんでしょうね」と岡村氏の率直な質問が、カンボジア、フィリピン、東京で繰り返される。登場人物と古城氏との関係が浮き彫りにされ、氏の生前の人間性が第三者にも強く伝わる。

 「私にとって追いつきたい目標だったの」と東京在住の女性。「(発掘の時に)土を舐める人がいて、びっくりした。それが古城さんでした」とも。

 また、「後先を考えないで、どんどんと目的に向かって突き進む人でした」(アンコールワット遺跡調査の女性)という言葉や「皆が注目しないものに目を向ける人だった」(男性)という証言が映像から流れる。

 机上の理論だけに振り回されることなく、常に現場でのローテク研究実践に重点を置く氏の考え方に共感を覚え、反権力と、とめどない反骨精神が、登場人物の言葉から感じ取ることができる。 そうした登場人物との関係を作るために、何度となく現場に足を運ぶ岡村氏。岡村氏の撮影姿勢そのものが、古城さんの考え方を踏襲しているとも言える。

 〔写真(岡村氏提供):「KOJO」取材のためアンコールワット遺跡を訪れた岡村氏〕



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