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【サトウキビの匂いのする街】 臼井 洋明 鹿児島県研修生の工場見学記
先にJETROサンパウロ渡邉事務所長のエタノール工場見学記を掲載させて頂いておりますが、ブラジル日本商工会議所主催の工場見学旅行に園田さんのご配慮で鹿児島県の研修生臼井 洋明君も同じバスで工場見学をしておられ若い研修生の目線での工場見学記をBATE-PAPOに掲載しております。この臼井さんの報告に対する赤嶺さん、早川さんの暖かいコメントが寄せられておりこれらを纏めて掲載させて頂きました。

写真は、過日サンパウロで一緒にカナリニヨーでの夕食時に撮らせて貰ったものです。



園田です
先日のエタンール工場視察に弊社の鹿児島研修生も参加させていただきました
研修生臼井洋明君の思いを転載させていただきます


先日、サンジョアンエタノール工場視察会に参加する機会を頂いた。
スクリーンでの会社、事業説明の後、農場、工場を案内してもらいながら、砂糖きびを原料にエタノール、砂糖を製造する過程を視察した。

はっきりいって、卵z以上に面白かった。
バスを降りた途端に、どこか甘い独特な匂いが漂ってきた。従業員の方々が、広いビリヤード場でゲーム興じていた。

まず工場や会社の概要がビデオで紹介された。
農場は広大で(たしか4万ヘクタールだったか)、どこまでも砂糖きび園が広がり、時々鉄塔の下にはオレンジが植えられている。敷地内の移動だけでもバスで30分はかかった。
敷地には従業員用の家や、学校、アカデミアなどの施設が充実していて、その町並みはとても清潔感があり、綺麗なものだった。

工場の従業員だけで2300人を有しているこの企業は、そこでひとつの街を運営しているようなものだ。また企業が、そういった地域、社会との繋がりを大切にしているのがわかった。彼らは地域の学校と連携をとり、その街の子供たちに向けた様々な慈善活動を行っているという。

ビデオでその説明をした思いのほか若い従業員は「自分はそのことを誇りに思っている」と堂々といっていた。
参加定員40名は締め切り前に満員になり、参加者は様々な日本企業からの出向者で、いわゆる業界の人たちであった。周りを飛び交うのは業界用語、専門的な業界の話で、自分が門外漢であることが少し情けなく感じられた。

しかし、そんな門外漢である自分でさえ、説明を聞きながら、ワクワクするような気持ちを抱いた。
新しいエネルギーとして注目されるエタノール、環境面への影響でもかなりの期待をされている。聞けば、砂糖きびの栽培、エタノール、砂糖の精製という一連の流れを、廃液利用などの工夫によって完全に循環させているという。

ブラジルの未来産業として、諸N後には現在の二倍強の生産を、輸出にいたってはほぼ五倍を見込んでいる。見学しながら、「企業」ができることのすごさを、一つの街からも、経済や環境などの面からも感じた。
感想を端的に言葉にすれば、企業として「かっこいい」のである。その心意気や、スタンスが。
工場内、農場、講堂、どこにいっても異なる甘い香りがした。

工場内では、ほとんど肌がべたつきそうなほどの甘い、アルコールの匂いがした。農場では肥料として撒いている廃液が風に乗って、少し鼻につくような強い匂いがした。工場や農場と離れた講堂でも、すぐにそれとわかる独特な甘い香りが漂っていた。

ここで育った子供たちは、その匂いがやがて故郷の、郷愁の香りになるのではないだろうか。もくもくと煙を噴出す三本の巨大な煙突、どこまでも続く小麦色の砂糖きび園、父親の体に染み付いた甘い香り。ブラジルの、そして世界の未来を担うサトウキビ産業。なんだかとても素敵だ。

ブラジルのそんな一端を見ることができ、とても嬉しかった。
人をワクワクさせる工場を見ながら、自分もワクワクするような仕事ができればいいと感じた。


赤嶺さんのコメント。
園田さん 臼井 洋明さん
    赤嶺です。

 今、雑用で出かけるところで、車が下で待っています。しかし、駆け足ででも、ちょっと感想文(読後感)を書かざるを得ない気持ちになって、つい立ち止まってしまいました。何故なら、書くのを明日に延ばしたら、洋明さん(小生も)を何度も印象付けた砂糖アルコール工場のあの甘い香りがきっと消えてなくなって、何も書けなくなりそうです。一緒に見学に行けなくて、今頃、大変損してしまった感じです。園田さんも、大変味のあることをやってくれましたね。私からも、<Obrigado>と言いたいくらいです。
 洋明さん、工場視察中に感じた極めて健康な若者らしいあのいろんなこの国の可柏ォは、きっと一つずつ実現していくことでしょう。貴方の胸の中がブラジルのことを考えて躍っている様子が良くわかりました。出来れば、日本にお帰りになってからも、アルコール プロジェクトか何かブラジルに関係する仕事に携わってくれたら、貴方の一文を何かの奇縁で読ませていただいた小生も、大変嬉しく思います。良きご滞在とBoa Viagemをお祈りします。

早川さんのコメント。
臼井 洋明さん/園田 さん(バテパッポの皆さん)
素晴らしい感想文ありがとう 
早川です、小生とエタノール工場との付き合いはかれこれ10年になります、現役時代に廃水処理設備の売り込み等からです。(Dedini 工場)
臼井さんの<エタノール工場探訪記>を拝読致しました、一言で云って瑞々しく、爽やかで素晴らしい作文と全体を捉えて見る処を確り観ております、このような日本の若者が一人でも多く当地を訪れ、この国の潜在的な<原動力>を認識して欲しいですね。
赤嶺さんと同じく帰国後に、是非、仲間にこの経験を吹聴して下さい。
                          以上             

早川さん/赤嶺さん(バテパッポの皆さん)
おはよう御座います、園田です

臼井君にお二方のメールを伝えさせていただきました
臼井君はブラジル研修生になるまで、鹿児島を出た経験がなく(修学旅行以外)大学も鹿児島大学です、本人は標準語のつもりでいますが今では珍しい鹿児島弁訛りが残ってています
という意味で今回のエタノール工場訪問はいい経験をさせていただきました
ウエイティングが出るほど好評だったと聞きまして、果たして研修生などを参加させてよいものかと迷っていましたが、お二方のお言葉を賜り安心しております
5年以上鹿児島県人会館の管理人やっていただいた方が都合で辞められ、県人会のホームページを立ち上げながら臨時管理人として臼井青年張り切っております
有難う御座いました




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