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『移住地の夜』朝日新聞特派員メモ(イグアス/パラグアイ)朝日新聞(東京版)9月29日朝刊より。
田中裕一さんが主宰しておられるパラグアイというMLに掲題の記事が掲載されていました。パラグアイのイグアス移住地に住んでおられる同船者の園田八郎さんのお宅に泊めて貰った朝日新聞の特派員、石田博士記者が書かれたものでイグアス移住地に「日本の農村」があった。豪雨襲来と停電、ローソクの灯りで聞いた開拓時代の苦労とNHKの国際放送を見られる現在、『日本とはまるで違う風土の中で、家族や伸間とともに「新たな故郷」を一から築き上げた人々。その歩みに、胸が熱くなった。』暖かい目線でのコメントを送って頂き感謝している。
写真は、2003年2月に101農場のイナグラソンの際に撮らせて頂いた帽子の似合う園田八郎さんです。


『移住地の夜』朝日新聞9月29日朝刊(東京版)より。
見渡す限りの畑の中に、「日本の農村」があった。
南米パラグアイでは70年前に日本人の移住が始まった。
イグアス移住地の広場には鳥居が立つ。

日本語学校の校庭にある土俵では若者がぶつかりげいこをしていた。
移住者の園田八郎さんのお宅に泊めてもらった。56歳。
44年前、小学生の時に鹿児島から一家で海を渡った。
自家製の梅干しは懐かしい酸っぱさだ。「何でもここで
つくるの」と奥さんが言う。

地元の大豆でできた豆腐は味が濃い。テレビに流れているのは、
NHKの国際放送だ。「日本と変わらないでしょう」。うららかな陽気の下、
移住地の夜、日焼けした八郎さんのにこやかな顔が誇らしげだ。

 日が暮れて、天候が一変した。大粒の雨がたたきつけ、
雷鳴が幾度となく耳をつんざく。そのうちに停電した。
「これが移住地の現実ですわ」。今度は苦笑いだ。30年
ほど前に電気が通った後も、しばしば停電するという。
ろうそくの明かりを頼りに移住時の話をうかがった。
降りしきる雨音とほの暗さに、風土病に苦しみながら原始林
を切り開いた当時が重なる。

 日本とはまるで違う風土の中で、家族や伸間とともに
「新たな故郷」を一から築き上げた人々。その歩みに、
胸が熱くなった。(石田博士)



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